デジタルガレージ、オンラインレンディング参入 「クイックマネー」

デジタルガレージは、中小事業者向けのオンライン資金調達サービス「クイックマネー」を提供開始する。

多くの中小事業者では、金融機関等から資金調達時に、融資審査のための手続きなどで労力と時間がかかり、突発的に資金が必要な場合に対応できないという課題があった。そのため、融資審査を簡素化し、スピーディに資金調達を行なえる中小事業者・個人事業主向けの「オンラインレンディング」が注目を集めており、海外では市場規模が拡大している。

今回開発した「クイックマネー」は、オンライン上でかんたんに資金調達できるサービスで、デジタルガレージ(DG)子会社で決済事業を手がけるDGフィナンシャルテクノロジーの決済サービス加盟店向けに招待制でスタートする。

クイックマネーでは、独自に開発した「売上予測AIモデル」により、将来の加盟店売上(将来発生する予定の債権)を予測し、その一部をDGが買い取り。通常の金融サービスとは異なり、決算書などの追加の審査資料の提出が原則不要で、最短5営業日でスピーディかつ手間なく資金調達できるという。また、売却した債権は、毎月の加盟店の決済売上から一定率(譲渡率)を差し引くことで精算されるため、事業の状況に応じた支払いが可能となる。

今後DGは、クイックマネーの機能拡充のほか、ECプラットフォームなどの中小加盟店を保有するサービス事業者との連携を目指す。また、AI技術やデータを活用した新規金融サービスの開発を推進する。