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スマホで“地域クエスト”して街づくり。NTTらが東京・幕張・大阪で

NTTとNTTデータは、市民が気軽にまちづくりに参加できる新しい仕組みの実証実験を1月23日より八重洲・日本橋・京橋(八日京:東京)、京橋(大阪)、幕張(千葉)から開始する。期間は3月31日まで。

スマホアプリ「みんなのスマートシティ(みんスマ)」の「地域クエスト機能」により、市民が「まちの活性化」や「まちの課題解決」にアプリから参加して取り組める体験を提供する。今回は3エリアで実際にクエストに参加してもらいながら、アプリの有用性や使い勝手の検証を行なう。

今回得られる成果をもとに、2023年度の商用サービス開始を目指し、全国の地域関係者や企業、自治体を募集する。

みんスマは、まちと人との接点となるアプリ。まちに関わるハードルを下げることで、多くの人が自分のまちに関心を持ち、楽しみながらまちのために行動できる世界を目指す。

実証実験で主に活用・検証する「地域クエスト機能」は、まちの市民・法人双方に関わる「まちの活性化」や「まちの課題解決」を、アプリを通じて誰もがプレイできるクエストとして提供するもの。

市民はアプリからクエストに参加し、「地元民だから知っているおすすめスポットを紹介しよう」「子どものためにまちの不安全を見つけよう」などテーマに沿った写真を撮影してアプリ内の地図に投稿する。みんなが同じテーマで一つの地図に投稿を集め、情報や意見を交換することで、まちの新たな魅力の発見や、困りごとへの気づきや解決を実現することでまちを居心地良いものにしていく取り組み。

大阪・京橋駅周辺エリアでの一例

法人は市民に取ってほしい行動をクエストとして設定でき、市民が集める情報や意見は自社サービスの改善や保全などに活用できる。

実証実験が行なわれるのは、東京は東京都中央区 八重洲・日本橋・京橋周辺地区(八日京)、大阪は京阪電鉄 京橋駅周辺地区、千葉は京葉線 海浜幕張周辺地区。大阪は3月20日まで、東京、千葉は3月31日まで行なわれる

今後、神奈川県(保土ヶ谷区 星川・天王町周辺エリア)でも実証実験を計画している。

また、NTT西日本、京阪ホールディングス、NTT、NTTデータは、大阪・京橋駅周辺エリアで「AIを活用したまちづくり」を実施。みんスマによる滞留人口の増減を「みんなのまちAI」で分析し、更なる滞留人口の増加によるまちの活性化を目指す。

みんなのまちAIは、NTT西日本が独自に開発した分析・可視化・未来予測プラットフォーム。人流や建物のデータやその他のオープンデータを蓄積し、まちの詳細な情報を分析・予測し、デジタル上に再現するもので、センサーレスで低コストなのが特徴。これにより今までわからなかった細かい粒度(メッシュ)での人の行動目的や行動予測が可視化され、より精緻な売上予測や混雑予測、交通シミュレーション等が可能になるという。