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行動制限なしでタクシー需要増  S.RIDE、月間配車回数が過去最多

S.RIDEは、タクシーアプリ「S.RIDE」の2022年12月度の配車件数が過去最高を達成し、前年同月比約2.3倍に達したと発表した。同アプリは、アプリ上のスライド1アクションでタクシーを呼ぶことが可能。

2021年と2022年を比較すると、配車件数は約2.3倍、予約数は約4.9倍に増加。東京のタクシー業界では、2021年と2022年の比較において、乗車回数は約1.18倍、配車回数は約1.45倍の増加となっており、特にS.RIDEの利用が1年間で大幅に増加している。

路上で捕まえたタクシーに乗車した場合でもネット決済が可能な「S.RIDE WALLET」に関しても、1年間で大きな成長を見せている。決済回数、利用者数はそれぞれ約2倍に増加しており、S.RIDEの拡大と合わせて多くのユーザーに利用されるサービスとなっている。S.RIDE WALLETは、対応しているタクシーの後部座席にあるタブレットからQRコードを読み込むことで決済が完了するため、目的地に到着後すぐに降車することができ、よりスマートな利用に繋がる。

忘年会シーズンの12月23日~29日では、午前1時台の利用が、前週の約1.3倍の配車数を記録。さらに時間別に見ると、19時台、20時台、0~3時台において、配車件数が15%以上、前週より増加している。多くの忘年会が開始となる前後の時間や、終電後のタクシー利用であると予測でき、コロナ禍になって初めてとなる行動制限のない年末は、忘年会需要によりタクシー配車の需要も高まったと考えられる。

2022年9月よりサービス開始した空港定額サービスに関しては、年末休暇に入る人も多い12月24日(土)以降、利用回数に増加傾向が見られたという。24日からの1週間では、前週の約1.9倍の利用件数となり、特に29日には過去最多となる件数を記録。行動制限のない年末休暇で旅行者が増加し、空港までのタクシー利用が大幅に増加したと考えられる。

S.RIDEは、対象となる迎車地から、羽田空港や成田空港に定額運賃でタクシーに乗車することができる「空港定額サービス」を展開している。渋滞に遭遇した場合などでも運賃は定額のため安心に移動することが可能。さらに、迎車の20分前からアプリ内で予約が可能なため、手軽に予約できるとしている。