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港区愛宕に43階建て複合施設 愛宕神社と連続した参道空間
2023年1月20日 20:07
東京都港区愛宕一丁目に、地上43階(I街区)、および地上3階(II街区)の2街区からなる複合施設の開発が進められる。I街区が2028年、II街区が2031年竣工予定。
「愛宕地区第一種市街地再開発事業」として、UR都市機構が施行し、竹中工務店、野村不動産が特定業務代行者として参画する事業。1月20日付で国土交通大臣より事業計画認可を受けた。
愛宕山の歴史ある自然環境と一体となったオープンスペースの整備、国際的なビジネス・交流拠点に相応しい居住機能を中心とした複合機能の導入を計画。基盤整備や愛宕山の斜面安全対策も実施する。
オープンスペースの整備は、愛宕山に残された緑と歴史的・文化的環境の都市への拡張を目指し、愛宕神社参道と連続して両側に広場を整備し、歴史性に配慮した風格ある設えとする。建物低層部には商業機能を設け、賑わいある滞留空間としての参道空間形成を図る。
愛宕山崖線に面する部分には緑地を設け、愛宕山の生物多様性に配慮した緑化を行ない、愛宕山の自然環境を生かした歩行空間として整備する。
また、I街区に超高層建物を配置することにより、II街区の建物ボリュ-ムを抑え、愛宕山への眺望の確保や愛宕山山頂空間の開放性の確保を図るとしている。
居住機能については、愛宕山の自然環境、病院・学校等が近接する特性を生かし、グローバル水準に対応した良質な都市型居住機能導入を目指す。あわせて、生活・産業支援施設を導入する。
基盤整備については、街路事業との役割分担の下、放射第21号線(愛宕下通り)の概成区間の拡幅整備を行ない、交通の円滑化、快適な歩行者空間の形成を図る。また、区道第812号線、愛宕神社参道(区道第118号線)、愛宕山内の道路の電線類地中化を行ない、都市防災機能の強化につながる安全で快適な歩行者空間の確保を図る。
安全対策については、土砂災害特別警戒区域に指定された愛宕山斜面の、既存擁壁の補強、斜面補強等を実施する。
施行区域面積は約0.6ha、敷地面積・延床面積は、Ⅰ街区が約2,900m2・約55,000m2、II街区が約790m2・約950m2。規模は、I街区が地上43階・地下2階・高さ約160m、II街区が地上3階(2棟)・高さ約15mおよび10m。着工は、I街区が2024年度、II街区が2030年度予定。