ドラレコ映像でリアルタイム渋滞把握 NTTデータ・ゼンリンなど

NTTデータ、ゼンリン、アルプスアルパインの3社は、モビリティデータを活用し、全国の交通課題や地域・社会課題の解決に向けた協業を開始した。4月からドライブレコーダーの映像を元に渋滞状況や発生原因などに関する情報を配信する実証実験を沖縄県で行なう。

実証実験では、レンタカー車両に搭載したドライブレコーダーから映像を収集し、リアルタイム性の高い情報をレンタカーを利用する観光客へ提供するプラットフォームを活用。レンタカーを利用する観光客はWebサイト上の地図からスマートフォンなどで、特定の観光地や市街地を選択することで、道路や道路周辺状況の画像、映像を確認できる。

これにより渋滞の状況や発生原因、目的地周辺の混雑状況の把握を促すことで、混雑しているエリアを回避して移動するといった利用者の行動変容につなげ、効率的に観光地を回れることによる満足度の向上や、地域住民にも影響ある交通渋滞の緩和等に貢献する。

収集される画像や映像は、映り込んだ車両のナンバープレートや通行人の顔などはAI画像認識で自動的にモザイクを施し、個人情報を取り除く。

今後3社は、実証実験にて収集した情報について、NTTデータが運営する交通環境情報ポータル「MD communet」上にもカタログとして掲載。他のモビリティデータや他分野とのデータ連携によるサービス高度化や、参画する会員企業との連携により、モビリティデータを活用した観光や地域保全、防災、物流、業務効率化といったスマートシティを形成する幅広い分野での利活用を目指していく。