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東京駅前に花吹雪の複合施設「YANMAR TOKYO」開業 お米の魅力発信
2023年1月12日 20:00
ヤンマーは、東京・八重洲の複合施設「YANMAR TOKYO」に体験型ギャラリーやヤンマー直営のレストラン、ショップなど計6店舗を1月13日11時にグランドオープンする。
創業者の精神やビジョンの根底にあったヤンマーの価値観とする「HANASAKA(ハナサカ)」の取り組みと一つとして、日本の食文化であるお米や、日本を支えてきた一次産業である農業に着目。新規就農者の支援につながる取り組みや、食品生産に関する情報などを発信していく。
HANASAKAの取り組みとしてはこれまで、スポーツ分野ではJリーグクラブ・セレッソ大阪が育成アカデミーに集まる若い才能を長期的にサポートするため「ハナサカクラブ」が2007年に発足。その他、ミューラル(壁画)でアート文化を育て、アーティストを応援するプロジェクト「HANASAKA MURAL(ハナサカ ミューラル)」や、次世代を担う若者たちに農業と農村の未来について、自由な発想を論じてもらうことを目的としたヤンマー学生懸賞論文・作文など、多岐にわたる領域で展開している。
HANASAKAのロゴマークはクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏がデザイン。桜の花を表現したHANASAKAのロゴマークはヤンマーのブランドマーク「FLYING-Y」を組み合わせて構成されている。
なお、ヤンマーの名称は「オニヤンマ」「ギンヤンマ」などトンボの王様とされる「ヤンマトンボ」と創業者・山岡孫吉の「ヤマ」をかけて命名されたもの。豊作の象徴としてのトンボが沢山飛んでいる風景=幸せの風景という意味が込められているという。FLYING-Yのロゴマークはトンボをイメージしてデザインされ、これをサクラの形状に再構成したのがHANASAKAのロゴマーク。
商業フロアは地下1階~2階
商業フロアは、地下1階、1階、2階の3フロアから構成。お米の魅力を発信するギャラリーや店舗がオープンする。
地下1階のイベントスペース「HANASAKA SQUARE」では、吹き抜けの天井を生かした桜のアートワークなど佐藤可士和氏監修の開放的な空間を設置。来街者向けのコミュニティイベントなども実施予定。また「HANASAKA STAND」では、「HANASAKA」を体現する人やその活動を映像や展示物を通じて体感できる。
店舗としては、地下1階には、海苔弁当のテイクアウト店「海苔弁八重八」がオープン。日本を代表する放送作家・プロデューサーの小山薫堂氏が監修する、お米にこだわるヤンマー直営の海苔弁当のテイクアウト店としている。特別栽培米のコシヒカリを羽釜で丁寧に炊き上げ、海苔は三河湾産の初摘みを使用することでこだわりの美味しさを追求。副菜には季節の野菜コロッケやプチトマトの甘酢漬けなど、バラエティ豊かなお弁当に仕上げている。
地上1階には、自分にあったお米を見つけられる「KOME-SHIN(米心)」、日本酒アイスクリーム専門店「SAKEICE Tokyo Shop」(サケアイス トーキョーショップ)がオープン。
KOME-SHINは、「ワインのようにお米を楽しむ」をコンセプトに各地の珠玉のお米を2合からワインボトルに入れて販売する商品「RICE TERROIR(ライス・テロワール)」を提供。同じ品種でも地域によってさまざまな違いがあり、その中から選りすぐりのお米を選んで販売する。
お米は日本中の農家とつながるヤンマーならではの多種多様な品種を揃え、京の米老舗 八代目儀兵衛とコラボレーション。パッケージには「お米の美味しさバロメーター」をデザインしている。指標化した独自の美味しさバロメーターによりお米の特長がわかりやすく、自分に合ったお米に出会えるという。また、ポークたまごおむすびなどお米を主役に食材を組み合わせたメニューをテイクアウトで販売する。
SAKEICE Tokyo Shopは、日本酒を練り込んだアイスクリームを販売。実際にアルコールを含んでいるのが特徴で、店舗としては日本初という。日本中の酒蔵とコラボした商品を開発し、身近なスイーツであるアイスクリームをきっかけに、日本酒文化に触れる機会を提供する。
アルコールを含んだ日本酒アイスクリームは未成年やドライバーには提供できないが、ヤンマーオリジナル食材のライスジュレを使ったお米アイス(ノンアルコール)も販売する。2月からは日本酒の販売も行なう予定。
地上2階には複合店舗「YANMAR MARCHÉ TOKYO」を展開。お米と楽しむイタリアンレストラン「ASTERISCO(アステリスコ)」と、日本中の特産品を販売する「TOCHI-DOCHI(トチドチ)」がオープンする。
ASTERISCOは、小山薫堂氏が監修し、La Brianza(ラ・ブリアンツァ)オーナーシェフの奥野義幸氏がプロデュースするヤンマー直営のイタリアンレストラン。ディナータイムには、四季折々の旬の食材を使用した小皿料理をワゴンサービス「YUMCHA STYLE(ヤムチャスタイル)」で提供。食材の魅力や生産者のストーリーについて、スタッフから説明を受けながらメニューを選べる対話型サービスが特徴としている。
TOCHI-DOCHIは、ANA Xが企画・運営する地域の特産品を販売する店舗。店内のオープンキッチンを活用したイベントなども定期的に開催し、地域の魅力を発信していく。
米作りの歴史を学べる「ヤンマー米ギャラリー」
米作りの歴史と今を学び、未来のカタチについて考えるきっかけを提供する、デジタル技術を活用した体験型ギャラリー(入場料無料)。ギャラリーのディレクションは佐藤可士和氏、デザインは伝統的な茅葺き(かやぶき)技法を現代に生かすクリエイターである茅葺き職人 相良育弥氏とコラボレーションし、ヤンマーロゴや什器類を稲藁で製作した。
コンテンツは、自身の性格をお米の品種に紐づけて診断できる「お米の性格診断」や、米作りの際の問題とその解決方法を見つけるゲーム「お米づくりの知恵」、世界各地のお米料理の作り方や豆知識を見ることができるタッチパネルコンテンツ「お米の料理MAP」など、大人も子どもも楽しめるものを用意している。