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関東大震災から100年 気象庁が特設サイト 当時の被害写真や地震波形

地震により止まった中央気象台の大時計の様子(左)と転倒した地震計の様子(右)(気象庁ホームページより)

気象庁は、9月1日で関東大震災から100年の節目を迎えることから、関東大震災を振り返るとともに、地震への適切な備えのための必要な防災知識等に関する情報を掲載した、「関東大震災から100年」特設サイトを開設した。

掲載内容は、関東大震災の概要、気象庁が保管している当時の被害写真や実際の地震波形の写真、首都直下地震等の関東地方で起こりうる地震の特徴、地震・津波に備えるための知識、イベント情報、関連する情報や関係機関ホームページへのリンク。震度分布図や被害写真、波形データには、気象庁ホームページで初めて公開するものも含まれている。

岐阜測候所(当時)で記録された地震波形(気象庁ホームページより)

特設サイトによれば、関東大震災(大正関東地震)の発生時刻は1923年(大正12年)9月1日午前11時58分。神奈川県西部を震源とし、規模はマグニチュード7.9。埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県で震度6を観測したほか、北海道道南から中国・四国地方にかけての広い範囲で震度5から震度1を観測した。

大正関東地震の震度分布図(気象庁ホームページより)

なお、当時の震度階級は震度0から震度6までの7階級だったが、家屋の倒壊状況などから相模湾沿岸地域や房総半島南端では、現在の震度7相当の揺れであったと推定されているという。現在の震度階級は10階級で、最大は震度7。震度5弱、震度5強、震度6弱、震度6強と細分化されていることにより10階級となる。

発生が昼食の時間と重なった事から多くの火災が起きて被害が拡大したほか、津波、土砂災害なども発生し、死者・行方不明者は10万5,000人あまり(理科年表より)にのぼった。

東京駅前の焼け跡、日本橋方面(気象庁ホームページより)
横浜方面、鉄筋コンクリート構造の傾斜(気象庁ホームページより)
城ヶ島灯台(気象庁ホームページより)

気象庁では、近い将来に発生が予測されている首都直下地震および南海トラフや日本海溝・千島海溝沿いをはじめとした海溝型の巨大地震への対策をテーマにした講演会等のイベントを開催予定。イベント情報は特設サイトに順次掲載される。