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年末年始は浴室事故や餅による窒息に注意 消費者庁
2022年12月30日 09:00
消費者庁は、年末年始に増加する高齢者の事故について注意喚起を行なっている。年末年始は、浴室での溺水事故、餅による窒息事故、掃除中・除雪中の転倒・転落事故などが増加することから注意を呼びかけている。
年末年始は寒さに加え、家族の帰省や会食、大掃除など普段と異なった行動をすることが多いことから、思いがけない事故が発生する。そのため、冬のこの時期に起こりやすい高齢者の事故を中心に、事故防止の観点からポイントをまとめている。
特に今回強調しているのが「浴室での溺水事故」。冬に発生件数が増加するが、入浴時だけでなく、「入浴前」にも注意を促している。入浴前には、脱衣所や浴室を暖める、こまめな水分補給を行なうといった対策を、入浴時には湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安に、などの対策をまとめている。
脱衣所や浴室を暖める(断熱性の向上と暖房設備の導入を検討も)
こまめな水分補給
食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避ける
入浴する前に同居者に一声掛けて、意識してもらう
湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安に
湯温や部屋間の温度差、入浴時間など普段意識しにくい部分について、温度計やタイマーを活用して見える化
浴槽から急に立ち上がらないように
浴槽内で意識がもうろうとしたら、気を失う前に湯を抜く
例年、年末年始に注意喚起が行なわれている「餅による窒息」は。死亡事故の4割が1月で、約2割が正月三が日に発生している。そのため「餅は、小さく切り、食べやすい大きさに」「飲み物や汁物などを飲み、喉を潤してから食べる」などの対策を呼びかけている。
- 餅は、小さく切り、食べやすい大きさに
- 飲み物や汁物などを飲み、喉を潤してから食べる(よく噛まないうちに飲み物や汁物などで流し込むのは危険)
- 一口の量は無理なく食べられる量に
- ゆっくりとよく噛んでから飲み込む
- 高齢者が餅を食べる際は、周りの人も食事の様子に注意を払い、見守る
また、冬に緊急搬送が増加する掃除中・除雪中の転倒・転落事故についても注意を呼びかけている。
- 滑りやすい場所で掃除をする際には転倒に注意し、足場が濡れている場合は事前に拭き取る
- 年齢や個々の体力を勘案し、無理な作業は控えて整理する
- 脚立やはしごを使用した高所作業は極力控え、行なう場合は広いステップや上枠が付いた身体のバランスを取りやすい用具を使い、安定した場所で無理なく行なう
- 除雪作業は無理せず二人以上で。用具の点検と安全対策を確実に行なう
- 洗剤などの取扱説明、注意表示をよく確認し、正しく使用する