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自動車保険、来年は若干の値下げ傾向。損保ジャパン

損保ジャパンは、2023年1月の自動車保険商品改定についての説明会を開催した。

2023年1月の改定で自動車保険は若干の引き下げ改定となり、3年連続の引き下げとなる。近年の事故率の減少などにより、この傾向は他社でも同様という。事故率の減少は、自動車の運転支援機能などの普及が主な原因とし、事故発生率はコロナ禍以前の2019年と比較すると、2022年度は約22%減少している。

事故件数の推移

保険料の改定は、損害保険料率算出機構が算出した参考純率を参考に各社が独自に決定するもの。今回、参考純率は3.9%引き下げられ、これを参考に各保険会社が独自に純保険料率を引き下げるもので、一律に下がるわけではない。純保険料率は、事故発生時に保険会社が支払う保険金に充てられる部分。

ノンフリート等級別料金も改定され、無事故なら等級が上がるほど割引率が上がる傾向となるが、20等級は変更無く据え置きとなる。逆に事故を起こした場合の事故有係数適用期間中は、全体的に負担が増える傾向にあるが、17等級以上では事故有係数適用期間の割引率は軽減された。これによりたとえば、年間保険料4万円の20等級の契約者が3等級ダウン事故を1件起こした場合、3年間で約2万円の保険料負担減となる。

また、1~6等級では、割増率が上昇し、保険料が増える改定になっているのが特徴。例えば、現在の2等級は+28%の割増しで、3等級になれば+12の割増しに軽減されていたが、来年からは3等級は+38%の割増しとなるため、タイミングによっては大きく保険料が上がることになる。また従来は4等級以上で割引となっていたが、割引となるのは5等級からになる。