ニュース
インボイス対応請求書作成の無料サービス「freee請求書」
2022年12月13日 14:21
freeeは、2023年10月開始予定のインボイス制度に対応した請求書を無料で作成できるサービス「freee請求書」の提供を開始した。インボイス制度開始に伴い新たに請求書に記入が必要となった項目「税率ごとの消費税額及び適用税率」および「適格請求書発行事業者の登録番号」に対応した請求書の発行、取引先へのメール送付が可能となる。
インボイス制度とは、適格請求書(インボイス)と呼ばれる一定の条件を満たす請求書や領収書等のやりとりを通じ、消費税の仕入税額控除をできるようにする制度。インボイスの発行ができるよう、'23年3月31日までに適格請求書発行事業者の登録申請が必要となるが、freeeではフォームに従って項目を入力していくだけで適格請求書発行事業者の登録申請書が作成できる「freeeインボイス登録申請ナビ」を無料で提供していた。
また、インボイス制度は売り手側(受注者)・買い手側(発注者)、双方に適用される。取引先(受注者)が'23年3月31日までに適格請求書発行事業者の登録申請を完了していない場合、その取引先から'23年10月1日以降にインボイスを受け取ることができない。そのため、取引先がインボイスの登録申請手続きが完了しているかを確認する必要がある。
そのほか、インボイス制度開始に伴い新たに請求書に記入が必要となった項目に対応した請求書の発行が必要となる。
freee請求書では、こういった取引先の登録状況確認、インボイス制度に対応した請求書発行をサポート。freeeインボイス登録申請ナビとあわせ、自社の登録申請、登録状況確認、請求書対応に向けた、「インボイス無料3STEP」として提供する。
取引先の登録状況確認は、freee請求書にログインした上で、「freee請求書/インボイス取引先管理」機能を使用。freeeで取引先管理を行なうことで、適格請求書発行事業者か否かを国税庁Web-APIを通し自動判定する。12月下旬には、取引先へのインボイス登録状況アンケートの発行、回答内容を自動取得する機能を実装予定。対応状況を一元管理できる。
freee請求書の請求書発行等の機能では、見積書・納品書・発注書など請求書以外にも様々な書類を作成可能。フォームに沿って入力するだけで、リアルタイムで書類に反映され、プレビューを見ながら書類を作成できる。
作成する書類は、50種類以上のテンプレートの中から自分にあったものを選択でき、さらに書類に記載する項目の追加や変更を行なえる。
また、インボイス制度により新たに明確化される予定の端数処理のルールに対応。金額を入力するだけでインボイスの計算方法で自動計算し、適格請求書の項目も満たした請求書を発行できる。
freee請求書で作成した書類は、自動で電子データとして保存され、電子帳簿保存法で定められている削除履歴・訂正要件・検索要件にも対応。電子帳簿保存法に沿って利用可能としている。
freee請求書をfreee会計と連携させることで、取引先情報の連携が可能。また、作成した請求書の情報をfreee会計に自動で反映し仕訳登録ができる。今後は、入金ステータスを自動で管理する連携も予定。