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広島城三の丸にグルメやアトラクション 市民球場跡地と連携
2022年12月9日 14:45
広島市は、広島城三の丸整備等事業において、広島城区域に係る公の施設の管理・運営を行なう設置等予定者として、中国放送を代表法人とするグループを選定したことを発表した。商業施設、多目的広場、景観ゾーン等を整備する計画で、体験型アトラクションなども新設する。開業は2023年4月1日から順次で、2026年度にすべての施設の開業を予定する。
Park-PFIを活用した事業。公募により選定した民間事業者が、飲食・物販施設等の収益施設(公募対象公園施設)および多目的広場等の公園施設(特定公園施設)の整備を行なうとともに、当該民間事業者が指定管理者として広島城区域に係る公の施設の管理・運営を行なう。
商業施設ゾーン、多目的広場、観光バス乗降場、景観ゾーン、平面駐車場を整備する計画。「広島城を歴史と文化に触れる場所として見つめなおし、観光拠点としてのポテンシャルを最大限引き出す」としており、歴史・文化の発信拠点として、文化財を守り、広島の歴史や文化への関心を高める情報を発信することで、市民・観光客の知的好奇心に応えることを目指す。
また、周辺では三の丸に先駆けて球場跡地や中央公園広場開業するほか、平和公園、紙屋町・八丁堀地区などがある。これらと密に連携して、イベントの同時開催などでエリア全体を盛り上げ、都心のトライアングルの回遊性向上を図る。
開業は、中央公園バス駐車場、広島城三の丸第1期エリア(南側)、広島城三の丸第2期エリア(北西部)、広島城三の丸歴史館の順。
中央公園バス駐車場は、広島市が新たに整備する大型バス駐車場で、60台駐車できる。また、利便性向上のためオンライン予約システムを導入する。2023年4月1日開業予定。
広島城三の丸第1期エリア(南側)には、広島の食や産品、歴史・文化を体験型アトラクションなどで楽しめる商業施設を新設する。69台駐車可能なマイカー駐車場や観光バス乗降場も整備し、広島都心への観光拠点と位置づける。2025年3月頃開業予定。
広島城三の丸第2期エリア(北西部)では、天守閣、お堀を望める景観を生かした寛げるカフェが出店するほか、ステージのある多目的広場を整備。神楽や縁日など歴史・文化を体感できるイベントを開催する。2026年9月頃開業予定。
広島城三の丸歴史館は、天守閣が閉館されることに伴い、広島市が新たに整備。武具や古文書などを収蔵し、広島城下町の歴史や文化を紹介する博物館として展開する。規模は2階建て、延べ約3,700m2。1階に観光案内所、2階に展示室や収蔵庫を設置する。2026年度開業予定。歴史館入館者数の目標は年間40万人。
建築物は、広島城の景観を最大限に生かしたデザインを採用。建物は人が集まる中庭を中心にコの字型に設置する。外壁を塗り壁、屋根を黒のガルバリウム鋼板立てハゼ葺とし、和風の雰囲気を漂わせる計画。また閉鎖的にならないよう、大きなガラスを各所に用いるほか、広島城の眺望や水堀を意識したデザイン、施設の配置とする。
施設の整備のほか、夜楽しめるコンテンツも充実させ、広島を通過型から滞在型の観光地とすることを目指す。
設置等予定者のグループ名は「広島城アソシエイツ」。代表法人は中国放送、構成法人等は、RCC文化センター、TBSホールディングス、フジタ広島支店、合人社計画研究所、エヌ・ティ・ティ都市開発、中国新聞社、中国四国博報堂、山下設計関西支社、NTTアーバンバリューサポート、シーケィ・テック。