Google、Pixel 7にVPNなど12月アップデート。Pixel Watchは睡眠強化

Googleは6日、Pixel スマートフォン、Pixel Watch、Google Pixel Buds向けの新機能を発表した。ソフトウェアの自動アップデートで新機能を追加する「Pixel Feature Drop」により提供する。

Pixel Watchでは初の大型アップデートとなり、睡眠などの機能強化を図る。Pixel 7/7Proでは、Google One VPN対応などが行なわれる。

Pixel 7/7ProでGoogle One VPN

スマートフォンのPixelシリーズでは、Pixel 4aからPixel 7/7 Proがアップデート。

Pixel 7/7 Proでは、Google One VPNが追加費用なしで利用可能になる。Google One VPNにより、使用しているアプリやウェブブラウザに関係なく、オンライン アクティビティを保護できるようになる。例えば、空港やカフェなどでWebブラウズする際に、Google One VPNを使うことで、ネットワーク トラフィックと個人情報を関連付けできなくなる。

また、統合されたセキュリティとプライバシーの設定を提供。セキュリティとプライバシーの設定、リスク レベル、その他の情報をすべて 1カ所で確認できるようになり、スマートフォン、アカウント、パスワードを簡単に保護できるようにする。安全上のリスクを通知し、プライバシーとセキュリティを強化するための手順を提示する「アクション カード」も含まれている。

「クリア音声通話」も新搭載。通話相手からの音声を強めてバックグラウンドノイズを低減できるようになり、相手が騒がしい場所にいても相手の声をはっきりと聞き取れるようにする。同機能は、PixelのTensor G2 プロセッサによって実現する。

Pixel Watchなど「睡眠」対応を強化

Pixel Watchでは、「Fitbit 睡眠プロフィール」に対応。自分の睡眠傾向を詳しく把握できるようになる。

Fitbit プレミアム機能は、睡眠に関する10項目の指標(睡眠時間、就寝時間の変動、睡眠の乱れなど)を考慮し、6種類の動物のキャラクターに類型化。睡眠習慣を表すこれらのプロフィールとインサイトにより、1カ月ごとに結果が調整されるため、睡眠の質を改善するための行動につながるという。 Pixel Watchを14日以上装着して就寝することで、翌月の1日に結果が表示される。

また、咳といびきの検出機能がPixel 6/6 Proで利用可能になる。時計とDigital Wellbeing設定でおやすみ時間モードを[ON]にして咳といびき機能を有効にすることにより、咳といびきが睡眠にどのように影響しているのかを理解できるようにする。国際障がい者デーをテーマに新しく追加された壁紙も提供する。

新しい壁紙

Pixel Watchでは、新しいタイルに対応し、天気アプリの日の出/日の入りタイルを追加。また、連絡先アプリにより、お気に入りの連絡先を最大5つまでピン留めできるようになり、タップするだけで電話やメッセージを送ったり、連絡先の詳細を確認できるようになる。

デジタルキーや多言語対応など

スマートフォンから対応するクルマのロックやロック解除が行なえる「自動車用デジタルキー」は、友人や家族と共有できるようになった。自動車用デジタルキーの共有は、Google PixelとiPhoneに対応し、今後Android 12以上のデバイスでも利用可能にする。

また多言語/他地域対応も強化。Gboardの文法チェック機能をフランス語で利用できるようになる(日本語非対応)ほか、リアルタイム翻訳によるメッセージアプリの翻訳(受信・送信共)が、新たに5カ国語に対応した(アラビア語、ペルシャ語、スウェーデン語、ベトナム語、デンマーク語)。リアルタイム翻訳によるメッセージアプリの音声メッセージの文字起こしは、Pixel 4a以降の Pixel スマートフォンでも対応する。

さらに、2023年1月にはPixel Buds Proが空間オーディオに対応。Pixelシリーズのヘッド トラッキングによる空間オーディオが有効になり、映画館にいるかのような体験を味わえるという。