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オカムラが提案する新たなオフィス空間 溜まり場・縁側・環境

オカムラは、新たなコンセプトのオフィス向け家具や環境配慮型の新製品、新型テレキューブなど新製品群を発表した。

ワークヴィラ

ハイブリッドワークのオフィス向けに、ソファやミーティングテーブル、シェルフで構成される「ワークヴィラ」を発表。「縁側」や「小路」といった通路を作れるのが特徴で、溜まり場、偶発的なコミュニケーションを生み出す空間を構成する。

縁側、小路などの要素を取り入れたワークヴィラ

ライブス アーキテクチュラル プロダクツ

また、オフィスの空間を柔軟に変更できる製品「ライブス アーキテクチュラル プロダクツ」を拡充する。支柱や梁を高い位置にフレームとして追加し、間仕切りを自由に追加できる建材「ライブス ポストビーム」のほか、1輪を搭載しレールの移動が簡単な「ライブス スライドパネル」をラインナップ。また、よりインテリア性が高いパーティションシステム「ライブス パーティション」も用意し、こちらはパーティション内に設けたスリットにデスクや棚、照明を追加できる。

天井より一段低い位置に支柱や梁を構成する「ライブス ポストビーム」
コーナーのレール形状により支柱をまたいだ移動が可能
一輪で動かしやすさ、自由度を高めた
オフィスの天井に後付できるレールと組み合わせる「ライブス スライドパネル」
インテリア性の高い「ライブス パーティション」
パーティションの内側で棚や照明、机を簡単に設置できる

リサイクル素材を本格採用した新チェア「ポータム」

環境に配慮した素材を使用する製品の展開も本格化する。オフィスチェアで普及価格帯のモデルとして新たに「ポータム」をラインナップ、11月に発売する。使用済みオフィスチェアの樹脂脚を回収・分別・粉砕し再製造したリサイクル脚を選択できる(色はブラックのみ)ほか、廃棄生地をリサイクルした再生材使用率100%の張り材も選択可能。さらにシリンダー部分と脚部分を分割して梱包することで出荷時の梱包サイズを削減、配送効率を向上することでCO2排出を抑制する。

ポータム
リサイクル脚を選択できる
張り材などもリサイクル素材
本体を分割することで梱包サイズが従来(左)より小型化。従来で2台分のスペースに3台を積載できる

未利用材の木材

木材についても「未利用材」を使用する方法を確立し、製品化する。森林整備などでは一般的に、木材として利用されない不要な部分や葉・枝は放置され、河川に流出してダムなどに溜まる場合も多いが、これを現地に持ち込んだ機材で破砕しチップ化。乾燥させて成型し机の天板として利用する方法を確立した。チップ化やその後の工程にコストがかかるものの、木材そのものは通常捨てられる部分でコストがかからないため、トータルでは通常製品とほぼ変わらないコストになっているという。

この天板を採用した、キャスター付きの「スプリント」テーブルを製品化。また学校用家具の学習デスクにもこの天板を採用した製品をラインナップする予定。

チップ化した木材を成型したデスク天板の構造。表面はメラミン化粧板になる
「スプリント」テーブル。断面でチップを成型した木材であることが分かる
学校用の学習デスクの天板にも採用予定

新型テレキューブ

テレキューブはオフィスだけでなく駅構内など公共空間でも広く利用されているワークブース。新型は構造を見直し重量を18%削減しており、搬送時や梱包材の削減で環境負荷を低減する。

また内部の吸音性能を向上させ、音の反響を低減。ビデオ会議などで使っても音声が相手に綺麗に聞こえるという。遮音性能は従来と同等。このほかヒンジ部分に改良を施し、指や物を挟まない構造にしている。

新型テレキューブ。構造の見直しで軽量化、吸音性能を向上させた
ドアを開いた状態。ヒンジ部分に指や物が挟まらない特許申請中の構造を採用

オカムラグランドフェア2023

オカムラではこれら新製品を紹介するイベント「オカムラグランドフェア2023」を完全招待制で11月30日まで、12月5日からは完全予約制で開催する。場所は東京・千代田区の本社ショールーム。

会場には新製品とは別に、未来のオフィスの様子を提案するコーナーも用意される。

203X年の働き方を予想し紹介するコーナーも
身振り手振りも相手に伝えるビデオ会議ブース「メタブース」。顔はアバターに差し替わっている