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ビックカメラ千葉駅前店を見てきた。ゲームや電動キックボードの体験充実
2022年10月31日 21:17
「ビックカメラ千葉駅前店」が、11月1日にオープンする。ビックカメラは、オープンに先立ちメディア向け内覧会を実施した。
ビックカメラ千葉駅前店は、JRおよび京成の千葉駅東口すぐの場所で、千葉駅のバスロータリーの目の前に位置する。所在地は千葉県千葉市中央区富士見2-1-1。
また、千葉駅側から見てビックカメラの裏側すぐの場所には、ヨドバシカメラ 千葉店(千葉市中央区富士見2-3-1)がある。
ビックカメラ千葉駅前店は7フロアで、売場面積は約7,900m2。各フロアに“売り”となる展示の工夫や体験コーナーを設けている。
2階と3階に女性向け化粧品・ドライヤー体験コーナー
1階ではスマートフォンおよび関連アクセサリーを展開。スマホケースはケースから出して実際に触ってみないことには使用感などがわからないことから、売場ではほとんどの商品をケースから出した状態で展示し、実際に触れるようにしている。
また、自身が使用している機種を正確に把握できていない客も少なくないことから、iPhoneの場合は「2眼カメラ」「3眼カメラ」といった文言を、Androidの場合は型番を、機種名と併せて掲出している。
2階ではビューティー家電、健康家電、化粧品、スマートウォッチを展開。ビューティーとヘルスケアのフロアで、スマートウォッチもヘルスケア目的に使用されているケースが多いことから、このフロアに売場を設けている。
このフロアで特徴的なのは、化粧品を取り扱っている点。ビックカメラでは化粧品は、通常ドラッグ売場で取り扱っている。これに対して千葉駅前店では、ドライヤーなどと関連するカテゴリーと位置づけ、ドライヤー売場の近くに化粧品売場を設置した。
化粧品売場には、座って化粧品やドライヤー等の家電を試せるコーナーも設置している。ドライヤーは多くの家庭で使われているが、5万円など高価格帯のドライヤーや美顔器を試してみたいという声も多いことから、座って落ち着いて試せる環境を整えたという。さらに、化粧品を試した後に手を洗えるよう、水道も併設している。
スマートウォッチやシェーバーなども同フロアで展開しており、男女ともに利用されるフロアになるとしている。
3階では、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、調理家電、家事家電、照明機器、住設コーナーを展開。このフロアでは特に、調理家電の提案に力を入れる。
炊飯器では「販売員ガチ!!レビュー」と題して項目ごとの採点や「おすすめポイント」を掲出している。
コーヒーメーカーに関してはおすすめの理由などを千葉駅前店独自のPOPを使って紹介する。
さらに、高級モデル12機種をはじめとして、試飲ができる環境を整える。これまでもカプセル式コーヒーメーカーを試飲できる場所はあったものの、高級なコーヒーメーカーを試せる機会は少なく、体験してから購入してもらいたいという思いで試飲を開始する。
3階にはそのほか、ビューティー家電が試せる「⼥性専⽤パウダールーム」を用意。いわゆるトイレの中に設置されたパウダールームだが、ここに販売しているドライヤーを設置するほか、2階や4階で販売しているヘアケア商品の貸し出しも行なう。
3階では防災グッズなども展開している。
PCフロアにはゲーミングデバイスを試せる個室
4階ではパソコン本体、パソコン周辺機器、サプライ用品、日用品、薬、コンタクトを展開。最新のゲーミングパソコン、ゲーミングディスプレイ、ゲーミングチェアを完備した完全個室型の「Bic Re:Box」を設置する。
Bic Re:Boxの利用料金は1時間500円。最新のゲーミングデバイスで好みのeスポーツを利用者⾃身のアカウントで実際にプレイできる。また、ゲーミングデバイスを無料レンタルするサービスも提供する。ゲーミングデバイスセット9セット、ビジネス向けセット1セットを用意し、セット内容はヘッドセット、キーボード、マウス、マウスパッド。
ゲーミングデバイスの体験だけではなく、ラインアップにも力を入れており、千葉市内や市原・四街道方面在住の人にとっては「秋葉原まで行かなくても千葉で完結する」としている。
4階にはApple Shopも設置されている。
5階ではテレビ、オーディオ、カメラ、時計、酒販を展開。酒販コーナーには、好みの味わいなどを選ぶとAIがおすすめのお酒を提案する「KAORIUM for Sake」を設置する。
KAORIUM for Sakeでは、タブレット操作で「キリッとした」「柔らかい」「透明感」などを選択することで、おすすめのお酒を提案してくれる。
また5階に、セルフ写真スタジオ「shalfie」を設置。お祝い事の記念撮影で「プロの機材でキレイに撮りたい、でもカメラマンに緊張して上⼿く撮れない」といった声に応えるもので、スタジオ内に設置されたプロにも使われている機材を、ワイヤレスリモコンで好きなタイミングで撮影できる。
最大5名まで、20分撮り放題で2,980円。利用者全員が学生の場合、学割料⾦で500円引き。最大20分まで延長可能で、延長料金は10分500円。データ引き渡し方法はスマートフォン転送。
5階ではそのほか、オーディオ体感コーナーや各種時計を展開している。
7階に電動モビリティの試乗コーナー「BIC ロード」
6階ではおもちゃ、ゲーム、生毛工房(寝具)、楽器を展開。おもちゃ売場は、ベビーカーで通っても、他の人と楽にすれ違える通路幅を確保し、さらに売場中央に、⼟日はイベント、平日は⾃由に遊べる可変型の遊び場スペースを設置する。テレビにゲームを繋いで遊ぶことも可能。
プラモデルのラインアップも豊富で、さらに必要な道具なども取りそろえ、ビックカメラ千葉駅前店に行けば、すべてそろうと思ってもらえるような売り場を目指す。
7階では⾃転⾞、スーツケース、マッサージ、フィットネスを展開。電動⾃転⾞や電動キックボードを店内で試せる「BIC ロード」を設置する。
電動⾃転⾞や電動キックボードを購⼊する際に使用感を比べたいというニーズに応えるためのスペースで、比較・体験をしながら検討できる。また、千葉市での電動キックボードの実証実験で使用されているものと同じモデルを取り扱っており、これもBIC ロードで試乗できる。
ショッピングモールにはない価値を千葉駅前で提供
ビックカメラ千葉駅前店で目標としている商圏は10km圏内。エリアでいうと、幕張や五井となる。幕張エリアや蘇我には大型ショッピングモールがあるが、ショッピングモールでは購入できず、ビックカメラ千葉駅前店なら買えるものを求める人の集客に期待を寄せる。
またビックカメラは千葉市と包括連携協定を締結しており、地元密着型店舗として、千葉市とも相互に連携しながら、地域活性化を図る。
なお7階の一部と8階、9階には別テナントが出店しており、7階にHIS、GINZAグローバルスタイル・コンフォート、8階にタイトーステーション、9階にくら寿司、サイゼリヤ、トレビアンがオープンする。