キャッシュレスデータから出店戦略検討。三井住友カード「Custella Maps」

三井住友カードは、11月1日から消費分析地図サービス「Custella Maps(カステラ　マップス)」を開始する。キャッシュレスデータによる正確な属性や購買データをもとに、商圏を可視化した地図情報サービスを提供するもので、商圏における顧客理解や出店戦略など企業の企業活動をサポートする。キャッシュレスデータをもとにした地図情報サービスは、クレジットカード業界初。

データ分析支援サービス「Custella」の新機能。コロナ禍を経て、在宅勤務をはじめとする生活様式の変化や急速なオンラインシフトなどで、人々の購買行動パターンが変化しており、データに基づく効率的な店舗運営や新規出店が求められている。しかし、従来の地図情報サービスでは、「アンケート調査のため属性情報が正確でない」「アンケートを取得する頻度が少ないためデータ更新が遅い」「商圏の人流はわかるが、購買力や購買頻度を捉えられない」といった課題があったという。

「Custella Maps」では、 キャッシュレスデータを活用することで、地図上に正確な属性情報と商圏の購買力・購買頻度を可視化。企業は商圏の動向を直感的に捉えられるほか、Webサービスとして提供するため、データの更新頻度が高く、必要なときに最新の情報へアクセスでき、企業はより精度の高い出店計画や商圏の顧客理解を達成できるという。

Custella Mapsの導入企業は、商圏における自社のシェアや消費動向がわかるようになり、次の「打ち手」を検討可能となる。自社と同業種の購買傾向をヒートマップで表現し、”勝ちエリア”と”負けエリア”の境界線を可視化することで、それぞれの店舗の課題を把握。例えば、 自社のシェアが低い“負けエリア”において、自社以外の購買傾向を把握して自社の課題や消費者ニーズを発見。販売促進などの施策へと活かせるという。

また、出退店候補地における購買力や顧客像の判断にも利用可能で、エリアポテンシャルを測定可能。マップ以外でも、商圏や顧客層を一覧で比較できるため、店舗別に抱える課題を把握できるという。

Custella Mapsの料金は5アカウントまでのベーシックブランが20万円/月、無制限プランが30万円/月。