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Google、広告表示の管理可能に。興味のない広告を制限
2022年10月21日 12:41
Googleは、Google 検索、YouTube、Discoverに表示される広告を管理できる「マイ アド センター」の提供を世界で開始した。デリケートな広告の制限や、パーソナライズド広告に使われる詳細な情報の確認もできる。
オンラインで目にする広告に対して、ユーザー自身がそれを管理できるようになるべきとの考えから提供。マイ アド センターは、Googleのサイトやアプリでの広告体験をより自由に管理できるとしている。
Googleにログインした状態で、検索、YouTube、Discoverに表示された広告から直接マイ アド センターにアクセスし、好みの企業やサービス、気になるトピックの広告を多く表示したり、興味のないものを制限できる。
例えば、何カ月も下調べをして行った旅行から戻ってきた後、今は旅行に関連した広告は必要ないと感じている場合、表示された旅行の広告の横にある3つの点のメニューをタップしてマイ アド センターにアクセスし、必要がなくなった広告の表示を減らす設定ができる。また、スニーカーのお得な情報や大切な人へのプレゼントなど、自分が気になる広告を表示するように設定することもできる。
パーソナライズド広告を完全に表示させたくない時は、マイ アド センターの中でオフにできる。パーソナライズド広告を非表示にしても広告は表示され、その場合、広告の関連性や有用性が低く感じられる場合があるとしている。この設定は、Google アカウントでログインしている場所すべてに適用される。
そのほか、まったく興味のない広告トピックがあるケースを想定し、アルコール、出会い系、ダイエット、ギャンブル、妊娠、育児といったトピックに関連する広告を制限できる機能を設けている。
Googleは収集する情報と収集しない情報を定め、Gmail、Google フォト、Google ドライブなどに保存されたコンテンツを広告のために使用したり、健康状態、人種、宗教、性的指向などのセンシティブな情報をパーソナライズド広告に使用することはなく、そのような情報の使用そのものも禁止しているという。
マイ アド センターでは、このような基本原則に基づき、表示されるパーソナライズド広告に使用される情報を管理できる。また、どのような情報が共有されているかよくわからない場合でも、Googleが使用している情報を確認し、ユーザー自身がパーソナライズド広告に使われる情報を管理できる。
Googleのサービスを快適に利用するためにユーザー自身で利用するアクティビティの種類を設定していても、それが表示される広告と関連付けないこともできる。例えば、以前はYouTubeの履歴がオンになっている場合、自動的にパーソナライズド広告に使用されていた。YouTubeの履歴をパーソナライズド広告に使用したくない場合は、マイ アド センターで履歴の広告への活用をオフにできる。この設定が、YouTubeのフィードに表示されるおすすめに影響を与えることはない。
そのほか、学歴、交際ステータス、勤務先の業種など、Googleアクティビティに基づいて特定のユーザー向けの広告が表示される場合がある。これについても、別のカテゴリの広告を表示したり、広告を表示したくないカテゴリをオフにすることで、自分に合った広告体験を選択できる。
Googleのパートナーサイトやアプリなど、Googleサービス以外でも、Googleの広告製品を通じて配信された企業の広告が表示されることがある。マイ アド センターでパーソナライズド広告をオフにするオプションは、Googleサービスの内外を問わず表示される広告に適用され、Googleアカウントでログインしているすべてのデバイスに自動的に適用される。また、Googleにログインしていない場合でも、広告の設定から設定を変更できる。