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みずほと楽天証券が戦略的提携

みずほフィナンシャルグループと楽天グループは、みずほ証券と楽天証券ホールディングスが戦略的な資本業務提携の締結に合意したと発表した。みずほ証券は楽天証券の株式を取得し、持分法適用会社とする。

みずほグループの商品力や総合資産コンサルティングの強みと、楽天の持つ幅広い世代の集客力やUI/UX、オンラインプラットフォームの強みを持ち寄り、「本格的なハイブリッド型の総合資産コンサルティングサービスを共同で実現する」のが目的。

提携により、具体的には、楽天証券のユーザーに対し、みずほ証券の総合資産コンサルティングサービスを新たな選択肢として紹介していく。また、みずほ証券が引受・組成を行なうIPO・POの株式や、債券などを楽天証券に販売委託し、楽天証券のユーザーの商品ラインナップをさらに拡充する。さらに、みずほ証券、みずほ銀行を含む「みずほ」の個人ユーザーに対して、楽天証券の商品・サービスを紹介していく。

みずほ証券と楽天証券HDは株式譲渡契約を締結しており、みずほ証券が楽天証券の普通株式の19.99%を取得、楽天証券をみずほ証券の持分法適用会社とする。みずほ証券と楽天証券HDは株主間契約を締結している。

発表では、貯蓄から投資への流れを加速させることが重要としており、対面・非対面それぞれの強みを融合させた、新たな総合資産コンサルティングサービスを確立する必要があると訴えている。

みずほ証券は法人・個人のどちらもカバーするフルラインナップの証券サービスを展開している。個人向けは店舗網を活かした対面サービスが中心で、ミドル・シニア層の顧客が多いため、さらに幅広い世代への拡大を展望していた。

楽天証券は、機能や使い勝手に優れる、オンライン証券取引プラットフォームとして展開。楽天経済圏とのシナジーを活かして幅広い層に資産形成・資産運用サービスを提供している。投資未経験の現役世代に訴求できているのも特徴。対面での資産運用アドバイスを行なうサービスにも注力している。

こうした両社の強みや将来像には高い相互補完性があるとし、ハイブリッド型の総合資産コンサルティングサービスを共同で実現していくとしている。