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Google初のスマートウォッチ「Pixel Watch」 39800円

Googleは6日(米国時間)、自社ブランドのスマートウォッチ「Google Pixel Watch」を発表した。日本でも10月7日から予約を開始し、13日から発売する。価格はWi-Fiモデルが39,800円、Wi-Fi+LTEモデルは47,800円。

最新のWear OSと41mmの円形ドーム型ケース

Googleブランドで初のフル機能スマートウォッチで、最新のWear OS by Google(Wear OS 3.5)を搭載。円形のドーム型デザインで、リサイクルされたステンレススチールによるケースとリューズを備える。Fitbitによるフィットネス機能を統合し、アクティビティや心拍などの計測に対応する。

ケース径は41mm。夜の外出やビジネスミーティングでも使える洗練されたデザインとし、アクティビティやワークアウトに耐えながら、睡眠時の邪魔にならないようにした。円形の3Dドームガラスは、手首をスリムに見せるという。5気圧(50m)防水に対応する。

リューズは、画面のスクロールやショートカットへのアクセス、アプリトレイの起動等に対応。サイドボタンからは、よく使うアプリをすぐに開けるようになっている。

独自のバンド装着機構も特徴で、簡単にバンドを交換できる。クラシックやモダンなデザインで、ウーブン、ストレッチ、アクティブ、レザーなどの20種類以上から選択できる。2023年春にはメタルバンドも発売予定。

メタルバンドも発売
バンド交換も可能
側面のボタンを押しながらバンドを交換

ディスプレイは、320ppiのAMOLEDで、最大輝度は1,000nit。ウォッチフェイスは、19種類が用意され、色やレイアウト、表示情報などをカスタマイズ可能。何千種類ものデザインを選べるという。チップは、Exynos 9110 SoC/Cortex M33 コプロセッサ、ストレージは32GB eMMC。

Fitbitのヘルス&フィットネス機能を搭載

Fitbitによるヘルス&フィットネス機能も搭載。デバイス上での機械学習とプロセッサレベルの最適化で、1秒間に1回のトラッキングで継続的に心拍数を正確に測定するほか、歩数や内蔵GPSによる距離計測などに対応。ワークアウトや40のエクササイズモードも搭載する。

心電図アプリでは、心房細動の兆候を検出(日本では非対応)。睡眠をより深く理解するためのスリープスコアとスリープステージなどの健康管理機能を搭載する。

有料の「Fitbitプレミアム」では、ワークアウトのタイミングや休息を優先させるべきタイミングなどを案内するほか、1,000以上のワークアウトと400以上のマインドフルネスセッションを用意する。

Pixel Watch購入者には、6カ月間のFitbit Premiumメンバーシップと、3カ月のYouTube Music Premium メンバーシップが付属する。

SuicaやGoogle マップに対応

Google アシスタントも内蔵し、ハンズフリーでの利用も可能。対応するスマートデバイスがある場合、腕時計に向かって「ヘイ、グーグル」と話しかけて、照明のオン/オフや、Nestドアベルから通知を受けるといった連携動作が可能となる。

GmailやGoogleカレンダーの通知にも対応するほか、Google ウォレットでの決済などに対応する。

注目は「Suica」対応で、10月13日からGoogle Payでのクレジットカードのチャージや券売機・コンビニなどでの現金チャージ、チャージ残高による鉄道やバスなどの交通機関乗車に対応。約144万店舗での買い物にも活用できるほか、JRE POINTとも連携できる。

なお。Suicaの定期券・Suica グリーン券・おトクなきっぷには対応しない。また、Suica以外のiDなどの電子マネーには対応しない。

Suicaの発行操作は、Pixel Watchとペアリングした Androidスマートフォン上のGoogle Pixel Watch Appで行なう。iPhoneでは利用できない。

Google マップではターンバイターンのナビゲーションを受けられる。YouTube MusicやGoogle Playにも対応し、Google Play ストアには、adidas Running、Calm、MyFitnessPal、Spotify、Strava などのアプリが揃っている。

Introducing Google Pixel Watch

「緊急SOS」機能も搭載し、緊急事態時には事前に登録した連絡先に警告を発信できる。また、2023年に提供予定の落下検知機能では、激しい落下を感知した場合に、緊急サービスに接続し、反応がない場合は自動ダイヤルで通報できる。

対応するスマートフォンOSは、Android 8.0以降。iPhoneは対象となっていない。Pixel Watchは、「Pixelスマートフォンで最高の体験を実現し、Androidエコシステムを強化するもの」(Pixel Watch プロダクト マネージャー パラス ウナドゥカット氏)という位置付けで、まずはAndroid向けに展開する。バッテリー駆動時間は最大24時間で一日中利用できる。急速充電が必要な場合は、30分で50%のバッテリー残量が回復するという。重量は36g(バンド除く)。