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ワークマンがデパート初出店。吉祥寺東急に女子×シューズ複合店
2022年10月3日 19:06
ワークマンは吉祥寺の東急百貨店内に、「#ワークマン女子」と「WORKMAN Shoes」の大型複合店を10月14日にオープンする。ワークマンのデパート初出店となる。
場所は、東急百貨店吉祥寺店の5階。6月に開店した池袋サンシャインシティアルパの複合店と同面積の、都内最大級の売場を持つ旗艦店と位置付ける。#ワークマン女子とWORKMAN Shoesで売場は分かれているが、レジを共通にした一体運営を行なう。
デパート出店の狙いは、#ワークマン女子の路面店の本格的な地方展開に向けてブランド力を高めること。「今の実力で女子店が出店できるのは商圏人口15万人以上の地方都市まで」と自社を分析しており、デパート出店でブランド力を高め、商圏人口10万人以下に落とすことを目標に掲げる。
また、目の肥えたデパート顧客に通じる製品作り、デパート内の他店と遜色のないキレイな売場作りに取り組むとしている。
#ワークマン女子とWORKMAN Shoesを併設する効果については、#ワークマン女子 なんばCITY店を増床して、WORKMAN Shoesの1号店を出店し、女子店の売上が2割増加したという。この結果から、Shoesとウェアの相性が良く、相乗効果があるものと分析している。加えて、Shoes併設により男性客が増加し、女子店としては並みの売上だった同店が、併設後は売上が同社全店中2位に浮上した。
Shoesの2号店は池袋サンシャインシティアルパの複合店で、開店売上はそれまで1位だった#ワークマン女子 1号店の横浜桜木町コレットマーレ店の145%アップになったという。
池袋店となんば店は同社全店舗で1位、2位の業績を上げていることから、今後出店する#ワークマン女子はすべて、WORKMAN Shoesを併設することに決定。'23年3月末までに、全国の複合店を8店舗とし、来期以降も併設で15店以上の出店を計画している。
女性衣料とShoesの製品ライン充実(商圏人口の少ない地方ほど製品の幅を広げること)は必要としつつ、「複合店の出店フォーマットが最終的に固まってから10年で400店舗を出店できる可能性」まで言及している。そのほか、WORKMAN Shoesだけの出店要請も寄せられているという。
東急百貨店吉祥寺店における#ワークマン女子では、女性ウェア、キッズ、グッズ、男性ウェアを展開。WORKMAN Shoesでは、パンプスやレインブーツ、アウトドアブーツ、ルームシューズなど女性用、男性用ともに取り扱う。
東急百貨店吉祥寺店の初年度売上については、デパートの新たな客層も取り込めることにも期待し、池袋、なんばに続く全国3位も視野に入れた、5.5億円という「強気」の目標を掲げる。
東急百貨店吉祥寺店の所在地は、東京都武蔵野市吉祥寺本町2-3-1。