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ソフトバンク、中古車サブスク「CARRO JAPAN」設立
2022年9月20日 14:21
ソフトバンクとTrusty Cars Pte. Ltd.(Carro)は、中古車サブスクリプションサービス(リース形式)のマーケットプレイスを展開する合弁会社「CARRO JAPAN」を設立した。国内法人向けに、社用車に活用できる中古車サブスクや各種付帯サービスを提供する。
Carroは、シンガポールを拠点に東南アジア最大級の規模でオンライン専門自動車小売業を展開。今回ソフトバンクと設立したCARRO JAPANでは、「誰もが満足できる価格で自動車を利用できるプラットフォームを構築する」というビジョンを掲げ、カーリース会社などのさまざまな企業が参画する。短期間での納車を特徴としており、最短1カ月で中古車を納車可能。
近年、日本の自動車市場は半導体不足による生産台数の減少や価格の高騰などの課題が顕在化している。また、所有や利用に対するニーズの多様化などを背景に、納期が早く比較的安価な中古車の活用や、より手軽に利用できるサブスクサービスへの需要が高まっている。
一方、中古車の活用に当たっては、車両品質の評価基準が不透明で、かつ属人的に行なわれることも多く、将来の価格を高精度に予測することが難しいという課題があった。これらの課題が、中古車の取引事業やそのサブスクリプション事業における高い参入障壁や料金の高止まり、利用者の選択肢の少なさなどにつながっていた。
こうした課題を解決するためにCARRO JAPANを設立。これまで難しかった中古車の将来の価格推移を、データを基に高精度に予測するCarro独自の残価予測AI技術を活用する。
業務効率化のために社用車やドライバーの位置など車両管理は、スマートフォンやPCで行なえる。このほか現在の走行状況やルート管理・日程の入出力、アルコールチェックなどドライバー情報も関係者間で簡単に共有できる。
今後は、ユーザーが車種の選択から申し込みまでスムーズにできるインターフェースを用意するほか、車両の運行記録を管理できるソリューション、急ブレーキなどの運転挙動を記録して安全運転に役立てるソリューション、スマホで社用車の利用・管理に関わる業務を担える各種付帯サービスを同時に申し込み、支払いや管理を一元化する機能などを順次提供する予定。
また、提供対象を個人のユーザーまで拡大することを目指すほか、ソフトバンクのグループ会社であるヤフーが運営する自動車の総合情報サイト「carview!」を活用した送客、その他のグループ会社との連携なども検討していく。将来的には、車両のAI画像解析の活用や、東アジア地域におけるサービスの共同展開なども検討する。