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最新Fitbitは常時ストレス管理。Google マップにも対応

Fitbitは16日、2022年秋の新製品発表会をGoogle Tokyo オフィスにて開催。9月27日に発売するスマートウォッチ「Sense 2」と「Versa 4」、9月中旬発売の「Inspire 3」を初公開した。

Fitbitのヘルス&ウェルネス機能と、Googleによるスマート機能を組み合わせたスマートウォッチ/トラッカー。睡眠の質のチェックから、Fitbitアプリを使ったワークアウトやマインドフルネスセッションなどが行なえる。いずれもiOSとAndroidに対応。

価格は、Sense 2が32,800円、Versa 4が27,800円、Inspire 3が12,800円。

Sense 2とVersa 4は、Bluetooth経由で拡張アプリの利用や携帯メール通知、電話の着信、スマート返信機能(Androidのみ)などを搭載。Suicaにも対応する。今後、Google マップもサポートする予定。

デザインも一新し、軽量/薄型、快適な着け心地を実現。スマートウォッチではVersa 2以来のサイドボタンが復活し、運動中も押しやすい場所に装備した。

Director APAC & Health Solutions International Fitbit at Google スティーブ・モーリー氏は新製品のデザインについて、以下のようにコメント。

「前モデルより軽量/薄型したほか、重心を低くしたため手首によりフィットします。サイドボタンはユーザーから多くのリクエストがあり復活しました。以前より高い位置に設計しているので、ワークアウト中でも押しやすいです」

スティーブ・モーリー氏。スマートウォッチはVersa 2以来のサイドボタンが復活
メール通知や電話の着信などにも対応

3モデルともに、購入時に月額640円の「Fitbit Premium」が含まれ(6カ月)、今日のエナジースコアや睡眠プロフィールなど、統計や進捗状況をより深く知るための機能を搭載。

Premiumには、多くのワークアウト動画やマインドフルネス、推定睡眠時皮膚温の高度な分析(Senseのみ)、血糖値の傾向などの機能も含まれ、よりパーソナライズされた洞察や、高度な分析などが得られる。

「Fitbit Premium」ではより細かな睡眠分析などができる

Sense 2/Versa 4

スマートウォッチのSense 2とVersa 4は、ワークアウト機能において、HIIT(高強度インターバルトレーニング)やウェイトリフティング、 CrossFitダンスなどの新しいオプションを含む40以上のエクササイズモード(従来モデルの2倍以上)を搭載。GPSも内蔵している。

心拍数モニターや活動量のトラッキング、アクティブな心拍ゾーン、リアルタイムの統計情報、ウォーキング/ランニングの検出、睡眠の記録、ストレスの測定などに対応。6日間のバッテリー持続時間を実現し、急速充電では12分間で1日分を充電できる。

40以上のエクササイズモードを搭載

旗艦モデルのSense 2にはさらに、ストレスをより細かく管理できる新機能「ボディレスポンスセンサー(身体反応)」を搭載。継続的皮膚電気活動(CEDA)を確認することで、手首から1日のストレスを管理できる。

心拍数の変動、皮膚温などの指標を使用し、身体にストレスの潜在的な兆候が表れたときに、その状態をいち早く察知でき、ストレス管理の対策ができるという。

ボディレスポンスセンサーの情報に基づいて、ガイド付き呼吸やマインドフルネスセッションなど、その場でストレスを管理するための方法を、デバイスやFitbitアプリを通じて提案する。

「ストレスは感じ方もそれに対してどう反応するかも、人によって違いが大きいものです。ストレスについてパーソナル化するにはツールを使うことが重要になります。Sense 2では手首で継続的に計測するので、ストレスが掛かったときや興奮したときなどを細かく計測でき、自分はどういった状況でストレスを受けるのか把握できます。さらにその情報をもとに対策を提案するので、行動を変えることに役立てられるのです」(スティーブ・モーリー氏)

ストレスが掛かったときや興奮したときなどを細かく計測
ストレス検知をもとに行動を促す

Sense 2のカラーバリエーションは、シャドーグレー/グラファイトアルミニウム、ルナホワイト/プラチナアルミニウム、ブルーミスト/ソフトゴールドアルミニウムの3色。

Versa 4のカラーバリエーションは、ブラック/グラファイトアルミニウム、ウォーターフォールブルー/プラチナアルミニウム、ピンクサンド/カッパーローズアルミニウム、ビートジュース/カッパ―ローズアルミニウムの4色。

別売のオプションベルトも用意し、いずれもSense/Veesa3との互換性も持つ。

Sense 2は3色展開
Versa 4は4色展開
別売のオプションベルト

Inspire 3

Inspire 3は、カラーディスプレイを備えたエントリーモデルのトラッカー。アクティブな心拍ゾーン、消費カロリー、距離、心拍数、歩数を自動的に記録。運動時には心拍数をチェックすることで脂肪燃焼ゾーン、有酸素運動ゾーン、ピークゾーンのどこにあるかを確認し、運動強度を把握できる。

睡眠時は、睡眠ステージと睡眠スコアによって睡眠の質を分析。就寝時間のお知らせやスマートアラーム、ガイド付き呼吸セッション機能などを搭載する。

「エントリーモデルは過去もそうでしたが、これからも新しいユーザーを惹きつけます。パンデミックを経て健康管理の考え方が変わった人に向けて訴求していきます」(スティーブ・モーリー氏)

カラーはミッドナイトゼン/ブラック、ライラックブリス/ブラック、モーニンググロウ/ブラックの3色。50m防水。バッテリー持続時間は10日間。別売で半透明やステンレスメッシュバンド、ベルトに装着できるクリップなどのアクセサリーも用意される。

Inspire 3は3色展開

Googleとの連携

Google傘下に入ったことで今後機能面に変化があるか記者から問われると、スティーブ・モーリー氏は以下のように回答。

「Pixel WatchでFitbitの体験を提供できると思います。こちらに関しては10月6日にイベントがあるのでそこでの発表を楽しみにしていてください。もう1つ、Google Nest Hubにもスリープセンシング機能があります。2つのプラットフォーム間で、特にFitbitのアプリデータという観点から相互運用性を担保しようと取り組んでいるところです。

できることはたくさんありますが、時間が掛かるものもあります。まずはFitbitに対応するGoogle マップがウォーキングやランニングなどエクササイズに役立つので私も楽しみにしています」