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東京ミッドタウン八重洲 '23年3月開業 ブルガリホテルや57店舗
2022年9月15日 13:47
三井不動産は、「東京ミッドタウン八重洲」を2023年3月10日にオープンする。2022年8月31日に竣工、9月17日からは一部施設が先行オープンする。国内初出店の「ブルガリ ホテル 東京」は2023年4月の開業。
「東京ミッドタウン」ブランドで3つめとなる、オフィス、商業施設、ホテル、バスターミナル、小学校など、さまざまな施設が入る地上45階の大規模複合ビル。地上45階の「八重洲セントラルタワー」、地上7階の「八重洲セントラルスクエア」の2棟で構成される。
施設全体のコンセプトは「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド」とし、世界中や日本中から人や情報、モノ・コトが集まり、発信していく街づくりを目指すとしている。
グリーン電力への対応のほか、駐車場に約60台のEV充電器を配備。耐震性や多重化を施した電気・熱の供給施設「八重洲エネルギーセンター」など防災力を高める設備も備えた。
立地
複数の再開発事業が進行し今後も活性化が期待されるJR東日本・東京駅の東側エリアに位置し、ビルの地下1階で東京駅と直結。地下駐車場からは首都高速・八重洲線に直にアクセスできる。隣接する再開発事業により、東京メトロ銀座線・京橋駅まで徒歩で直接アクセスが可能になる予定。羽田空港まで車で約15分という交通利便性の高い場所でもあり、日本や世界との玄関口に位置するロケーションとしている。
ブルガリ ホテル
「ブルガリ ホテル 東京」が、40階~45階(最上階)の6フロアに日本初出店として2023年4月に開業。ツイン・ダブルルームを中心に、ラグジュアリーなスイート、究極のブルガリスイートまで、さまざまなタイプの98部屋を用意。バー、イタリアンレストラン、チョコレートブティックなど、ブルガリホテルのアイコン的な空間も備える。約1,500m2のスパには、フィットネスジム、25mの屋内プールなども併設される。
バスターミナル
「バスターミナル東京八重洲」は9月17日に第1期エリアが開業する。第1期エリアは東京ミッドタウン八重洲の地下1階~地下2階に位置しており、バス停は、地下2階に乗降用6バース、待機用3バースの計9バースを備える。ターミナル内には、チケットカウンター、トイレ、授乳室、コインロッカーなどが設置されるほか、整体サロンやコンビニも併設され、地下1階の商業施設部分とあわせて、快適・安全にバスターミナルを利用できるとしている。
このバスターミナルは第3期エリアまでが順次開業する予定で、京王電鉄バスが運営。2028年度に予定されている全体開業時には、乗降20バースを備える国内最大級の高速バスターミナルになる予定。
商業施設
商業施設は、地下1階~3階にかけて、57店舗が出店する。施設コンセプトである「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド」に沿って、日本のブランドにこだわるのが特徴。
メイン棟である八重洲セントラルタワー地下1階の13店舗については、バスターミナルとともに9月17日にオープンする。「HOSOO」「CFCL」「TOKYO UNITE」をはじめ、日本初出店6店舗、東京初出店11店舗、商業施設初出店21店舗、新業態9店舗など、国内外から注目を集める店舗が出店する。
ビジネス・オフィス
4~5階はビジネス交流施設として、国内外のビジネスパーソンが交流できる「イノベーションフィールド八重洲」が2023年3月にオープンする予定。屋外テラスや配信スタジオ、イベントスペース、貸し会議室、交流ラウンジなどを備える。
7~38階はオフィスフロアで、24階のスカイロビーにはテナント企業専用のフィットネスジムやラウンジを整備。7階には三井不動産の法人向けシェアオフィスもオープンする予定。オフィスフロアは顔認証やホログラムボタンで入館導線の完全タッチレス化を実現、エレベーターに乗降できるロボットによるフードデリバリーサービス、全フロア5G対応など最新技術も導入する。
アート
東京ミッドタウン八重洲では、メイン棟の八重洲セントラルタワーを囲むようにして、施設の外構部3カ所にアート作品を配置。世界で活躍するクリエイターとして、吉岡徳仁氏、中西信洋氏、栗林隆氏の作品が設置される。
小学校
このほか1~4階の一部には、再開発前に所在していた「中央区立城東小学校」の新校舎が開校、9月1日の2学期の開始とともに生徒が登校を開始している。2階に体育館、3階には屋内プール、4階には全天候型の屋上校庭が整備されている。また、八重洲セントラルスクエアの2~3階には子育て支援施設の「昭和こども園(仮称)」が、2023年4月1日に開設される予定。