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サッポロ、恵比寿でビール醸造再開「YEBISU BREWERY TOKYO」
2022年9月13日 18:51
サッポロビールは、ヱビスビール発祥の地である恵比寿に、醸造施設を伴うヱビスのブランド体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO」を2023年末に開業する。1988年の工場移転から35年を経て、恵比寿でのビール醸造が再開される。場所は恵比寿ガーデンプレイス内。
1890年に現在の渋谷区恵比寿にて、日本麦酒醸造会社(現サッポロビール)が誕生。ヱビスビールのルーツである「恵比寿ビール」の製造・販売をこの地で開始した。その後、ヱビスビールを製造し続けていたが、1988年に工場の移転に伴い約100年におよぶビール製造を終了した。
恵比寿で35年ぶりにヱビスビールに醸造を再開する「YEBISU BREWERY TOKYO」は、ヱビスのルーツに親しむミュージアム、ヱビスブランドのビール醸造を行なうブリュワリー、ブリュワリーで作られたビールを楽しみながらビールとユーザーとの新しい関係を創造するタップルームの機能をあわせもつ施設。ヱビスブランドならではの個性と物語に触れることができる「圧倒的なリアル体験」の拠点と位置付けている。
所在地は東京都渋谷区恵比寿4-20-1 恵比寿ガーデンプレイス内。現在この場所にあるヱビスビール記念館は、2022年10月末に休館となる。延床面積は318m2、製造能力は130kl。総工費は約13億円。
「YEBISU BAR」やヱビスファンが集うデジタルプラットフォームも
「YEBISU BREWERY TOKYO」の開業に先立ち、リアル体験接点の提供を開始するほか、デジタルを活用したコミュニケーションを本格始動する。
リアル体験接点として、9月13日に「YEBISU BAR STAND 恵比寿ガーデンプレイス店」、9月16日に「TAPS BY YEBISU」(JR恵比寿駅東口構内)にオープン。YEBISU BARは、「ALL FOR YEBISU ~ヱビスの全てが、ここにある。~」をコンセプトに展開する。TAPS BY YEBISUはJR東日本クロスステーションとの共創プロジェクトとして、かつてヱビスビールを醸造していた恵比寿工場をイメージさせる空間作りを行なう。
そのほか、9月16日から25日までの期間、“ヱビスビール発祥の地で多彩なヱビスと過ごす、秋のとっておき時間”をテーマとした「YEBISU BEER HOLIDAY」を、恵比寿ガーデンプレイスにて開催する。
デジタルを活用した施策については、購買とブランド体験の紐づけを強化することを目的に、2月25日に開始したデジタルプラットフォーム「YEBISU BEER TOWN」を本格始動する。
YEBISU BEER TOWNにはコミュニティスペース「ヱビスご縁横丁」を開設。ヱビスファンが語り合う「みんなの“縁”会場」、ヱビスファンとヱビスブランド担当者が語り合う「ヱビス担当語りBAR」、YEBISU BEER TOWN提携の飲食店エリア「絶品横丁」の、3つのコミュニティスペースを用意する。会員同士の交流やヱビスブランドとの双方向のコミュニケーションが可能となっている。