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築54年の「多摩川住宅 ホ号棟」、マンションに建替え

完成予想図

多摩川住宅ホ号棟マンション建替組合、住友不動産、長谷工コーポレーションは、東京都調布市の「多摩川住宅 ホ号棟」マンション建替事業に、8月5日に着工した。築54年で総戸数380戸の団地を、905戸のマンションに建て替える。

「多摩川住宅」は、1968年竣工の東京都住宅供給公社が手掛けた初の大規模団地。高度経済成長期における東京の人口増による住宅不足を解消するため、東京都調布市と狛江市にまたがる約50haの広大な田園地帯に建設された。全体総戸数は約3,900戸。生活利便施設や公共施設を同敷地内に整備するなど団地が「街」を形成し、完成当時よりモデル団地として多くの見学者を迎えたという。

完成から半世紀を超え、多摩川住宅地区の再生が計画されており、その中でホ号棟は、先陣を切る形での建替事業着工となる。ホ号棟の「住宅再生A地区」では容積率の上限が引き上げられたことにより、380戸(11棟)から905戸(7棟)のマンションへの建て替えや、コミュニティー街路・公園・広場の整備、歩道状の空地を外周部に設置することが可能となった。

多摩川住宅全景 空撮(2021年8月撮影)

長期優良住宅認定のマンションで、長期に渡り快適な住環境提供を目指す計画。EVの設置、街路・歩道の整備等のバリアフリー化、多摩川からの開放性高い広場空間ネットワークの形成と防災性および住環境向上、緑溢れる良好な環境の継承といった取り組みを行なう。

完成予想図

所在地は東京都調布市染地三丁目1-811(地番)他で、敷地面積37,638.90m2。地上12階建、総戸数905戸(非分譲住戸245戸含む)、間取りは1K~4LDK。I工区は2024年11月下旬完成予定で、II工区は未定。