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5万円以下で11点フルトラ。アバターを動かすHaritoraXに肘・腰拡張セット

Shiftallは、メタバース上のアバターを自分の体を使って動かせる装置「HaritoraX」向けに、肘や腰をより正確に動かせる拡張セット2種類を発表した。「HaritoraX 肘トラッキング拡張セット」が8月31日予約開始、10月初旬出荷予定で、価格は13,900円。「HaritoraX 腰トラッキング拡張セット」は2022年内発売予定で、6,900円。

拡張セットは「HaritoraX」本体(27,900円)とセットで使う製品。3つ合計で48,700円となり、既存のVRヘッドセットと組み合わせて使うことで、最大11点のフルトラッキング(フルトラ)装置が5万円以下で実現できる。

なお、HaritoraX本体(SVP-MC1S)は販売を終了しており、近日中にマイナーチェンジモデルが発表される予定。

HaritoraX本体

HaritoraX 肘トラッキング拡張セット

肘トラッキング拡張セットは、HaritoraXの拡張ポートに接続し、センサーを上腕に取り付けることで、肘の動きを正確にアバターに反映できるようになる拡張セット。

従来はVRコントローラーを使い、手の平の位置から肘関節の位置を推定して肘の動きを表現していたが、手首をくるくると回す動作や、手首を固定して肘を動かすような動作は反映しづらかった。拡張セットによりこうした肘の動きがより正確になる。

肘トラッキング拡張セット

HaritoraX 腰トラッキング拡張セット

腰トラッキング拡張セットは、腹部にセンサーを装着し、腰の動きをより正確に反映できるようになる。

HaritoraXの本体は、5つのIMU(センサー)を使ってトラッキングポイントをメタバース上に出現させる仕組みで、これまでは6つのIMUを身体に装着することの煩雑さや、姿勢推定機能の存在を鑑みて、IMUは5つで十分と判断していた。

一方、アバターにうまく動きが反映されない特殊な姿勢でも、6つのIMUであれば正しくトラッキングすることが可能になったほか、「足滑り」などと呼ばれる、足の裏が滑るように平行移動してしまう現象も、6つのIMUでは大幅に削減されるとしている。

下が腰トラッキング拡張セット