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福岡天神「イムズ」跡地に地上20階の複合ビル
2022年8月30日 14:10
三菱地所は、福岡県福岡市中央区天神一丁目で計画中の「(仮称)天神1-7計画」に関して、福岡市が定める「天神ビッグバンボーナス」の認定を受け、その概要を発表した。2023年7月に着工し、竣工は2026年3月。
「イムズ」跡地の複合ビル開発プロジェクト。福岡市が進める天神地区に新たな空間と雇用を創出するプロジェクト「天神ビッグバン」を推進しながら、「感染症対応シティ」や「Fukuoka Art Next」などの取組みを実施し、天神地区の国際競争力向上に貢献する。
都市と自然が調和した都市空間の形成を目指し、建物外装に、MEC Industryが製造する九州産材のCLT(直交集成板)パネルと植栽を有機的に配置した建築デザインを採用。渡辺通りに面する敷地南西側の建物低層部には、V字柱と吹き抜け空間をつくり、シンボリックかつランドマーク性の高いデザインを実現する。
CLTの仕様により炭素固定による温暖化防止に貢献するほか、使用エネルギーは全て再生エネルギー由来。建物低層部には豊富な緑量の直裁を計画し、自然と共生した都市空間の創出と、ヒートアイランド現象の緩和に寄与する。
敷地南側に渡辺通りとふれあい広場をつなぐ約500m2の地上広場、天神地下街とつながる敷地西側には約300m2の地下広場を整備。敷地北東側にはシンボリックな緑化柱を配した地上広場を整備する。
地上広場と地下広場を円滑につなぐ動線、周辺施設との地下接続通路、建物内地下貫通通路を整備することで、歩行者ネットワークの回遊性向上も図る。建物低層部には、直裁と合わせてベンチなどの休憩施設も設置する。
福岡市が進める「感染症対応シティ」の実現に向け、オフィスへの自然換気、広場等へのWi-Fi提供による通信環境の充実等に取り組み、ポスト・コロナに対応したを推進するほか、屋外にはパブリックアートを設置し、「Fukuoka Art Next」の推進にも取り組む。
所在地は福岡県福岡市中央区天神一丁目326番1他(地番)。敷地面積は約4,640m2。延床面積は約74,020m2。建物の高さは約91mで、地上20階、地下4階、塔屋1階。地上波鉄骨造、地下は鉄骨鉄筋コンクリート造。
