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Meta Questなどに「Metaアカウント」提供開始 FB連携は選択制に
2022年8月24日 13:47
Metaは、VRデバイスなどMetaのデバイスにログインするための「Metaアカウント」の提供を開始した。全世界を対象に順次提供される。
Metaアカウントは、MetaのVRヘッドセットなどのデバイスにログインするためのアカウント。かつてはOculusアカウントなどをSNSのFacebookアカウントに一本化する方針だったが、これを変更。デバイス用のMetaアカウントを新たに用意した上で、FacebookやInstagramアカウントとの連携を選択できるようにする。
Metaアカウントは、VRデバイスへのログインだけでなく、利用できる範囲は今後拡大される見込み。同時に設定するMeta Horizonプロフィールも、Web上での利用を含めたメタバース全般で利用する方針になっている。
初めてMetaのVRを利用する場合
初めてVRヘッドセットを利用する場合、Metaアカウントの作成は、メールアドレスのほか、Facebook、Instagramのアカウントを使って作成できる。デバイスをスマートフォン向けのOculusモバイルアプリとペアリングして設定を行なう。
メールアドレスでMetaアカウントを作成する場合、氏名と生年月日を入力する。Metaアカウントを作成できるのは13歳以上(スペインと韓国は14歳以上)。
Facebook、Instagramを使ってMetaアカウントを作成すると、同じアカウントセンターで管理され、例えばVRでプレイするゲームの仲間をSNSのフォロワーから探す、VRのMessengerでやりとりする、といった連携が可能になる。
Metaアカウントを作成した後は、Meta Horizonプロフィールを設定する。名前、固有のユーザーネームを選択し、プロフィール写真を選択する。プライバシー設定、プロフィールの公開・非公開の設定が可能。13~17歳はプロフィール非公開が初期設定になる。最後にアバターを作成することで、VRデバイスの利用の準備が整う。
Facebookアカウントでログイン中
FacebookアカウントでVRにログインしている場合も、MetaアカウントとMeta Horizonプロフィールを作成する必要がある。
ソフトウェアが更新された後にヘッドセットを装着すると、スマートフォンやPCでMetaのWebサイトにアクセスするよう求められる。そこでは、入手・購入済みコンテンツの引き継ぎのために、Facebookアカウントでログインする。これにより、新しいMetaアカウントに、すでに入手・購入していたVRアプリやアイテムが引き継がれる。
その後に、Facebookアカウントを使ってMetaアカウントを作成するか、Facebookアカウントでのデバイスへのログインを削除して、メールアドレスでMetaアカウントを作成するかを選択できる。これらの作業はVRヘッドセットとOculusモバイルアプリのソフトウェアバージョンが最新である必要がある。
上記により、Facebookアカウントを引き続き使うかどうかにかかわらず、既存の入手・購入済みコンテンツにはアクセス可能。Facebookアカウントを利用してMetaアカウントを作成した場合は友達情報も引き継がれ、自動的にフォロワーになる。
一方、Facebookアカウントを使わずにMetaアカウントを作成する場合、MetaのVRデバイスを使っているFacebook上の友達を簡単に探すことはできなくなる。またVRでMessengerを使うなどFacebookが必要な機能も利用できない。Facebookアカウントの追加・削除はアカウントセンターでいつでも行なえる。
Oculusアカウントでログインしていた場合
OculusアカウントでVRデバイスにログインしている場合、2022年末まではログインが可能。2023年以降は、MetaアカウントとMeta Horizonプロフィールの作成が必要になる。
Metaアカウントを作成するには、ヘッドセット上でコードを取得した上で、スマートフォンやPCなどでMetaのセットアップ用ページにアクセスし、既存のOculusアカウントでログインする。これにより既存の入手済みコンテンツの引き継ぎが可能になる。その後Metaアカウントを設定し、ヘッドセットにコードを入力する。