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札幌駅、北海道新幹線延伸に向け高架橋工事着手。パセオ閉鎖

JR北海道は、2030年度末予定の北海道新幹線札幌延伸に向けた工事のため、札幌駅において10月16日より11番線を使用開始し、乗り場番線を変更。あわせて1番線を廃止し、新幹線高架橋工事に着手する。

6両編成対応の11番線ホーム新設工事が現在進められており、10月16日の始発から使用開始し、学園都市線の発車が11番ホームに統一される。10月16日からは2~11番ホームを利用することとなり、多くの列車について番線が変更になる。時刻については一部の列車を除き変更はない。

新幹線札幌駅・再開発ビルの工事行程
平面図

新幹線高架橋を構築する空間は、1番線の廃止、および2番ホームの幅員縮小により生み出すことから、2番ホームの工事も発生する。工事期間は10月から2027年度までを予定。

工事期間中のイメージ

また、9月30日にはパセオの営業を終了する。新幹線高架橋工事やそれに伴う在来線高架橋の耐震補強工事により、パセオの空調、電気、冷暖房、防災といった主要設備の撤去が必要となるためで、商業施設としての営業を継続することが困難と判断、営業終了に至った。商業施設としてなるべく早期の営業再開を検討するとしており、'21年9月時点の発表では、休業期間は3年から6年程度とされていた。

10月1日からパセオ店舗内の通路は全面的に閉鎖となるが、1階の東西をつなぐ通路と地下1階の南北をつなぐ通路は引き続き利用できる。そのほか工事進捗にあわせ、仮設通路を構築予定。また同日より、東西コンコース内のエスカレーターが利用できなくなる。

11月1日からは、南側連絡通路が利用できなくなる。なお、KINOTOYA BAKE、おにぎりのありんこ、リトルマーメイド、QBハウスは9月30日、北海道四季彩館は10月下旬、弁菜亭は10月31日に営業を終了する。コインロッカーは移設されるが、移設場所は未定。

駅周辺施設にも影響がある。6月から北6条西1丁目エリアの新幹線高架橋工事に着手しており、9月以降には北6条東1丁目エリア、12月以降には北6条西5丁目・北6条西6丁目エリアの新幹線高架橋工事に着手する。

周辺道路では、北6条線(西1丁目)が6月に廃道となったほか、7月以降、一般国道5号創成川通の一部で夜間車線規制を行なっている。2026年度頃までを予定。9月以降は鉄道高架側道1号線の一部が通行できなくなり、12月以降は北6条線(西5丁目・西6丁目)の車両が通行できなくなる予定。北6条線には仮設歩道が整備される。

駐車場については、10月からパセオ駐車場、'23年3月頃からJRタワーセンター屋外駐車場が利用できなくなる。JRタワーイースト立体駐車場等、駅周辺の駐車場の利用を呼び掛けている。