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大阪・難波宮跡公園にレストランやカフェ。万博に向けて魅力向上

大阪市と大阪府は、2050年の難波宮跡遷都1400年に向け、国指定史跡の「難波宮跡附法円坂遺跡」の保存活用を図る公園整備等について、整備・管理運営事業の設置等予定者をNTT都市開発等のグループとすることを発表した。芝生広場や、レストラン、カフェ、スイーツ店などが整備される。整備するエリアについては2024年度の工事完成を予定している。

大阪市と大阪府では、国史跡「難波宮跡附法円坂遺跡」の保存活用を図り、未来へと継承するとともに、2050年の難波宮遷都1400年に向け、魅力あふれる難波宮跡公園とするため「史跡難波宮跡附法円坂遺跡整備基本計画」を策定した。

また、2025年の大阪・関西万博が、世界に向けて大阪をアピールする機会となることから、大阪城公園周辺エリアの史跡指定地等の整備を行ない、多くの来阪者への難波宮跡をはじめとした大阪の魅力を伝える。

設置等予定者の代表構成員はNTT都市開発、構成員はNTTアーバンバリューサポート、NTTファシリティーズ。公募設置管理制度(Park-PFI)を活用した公園整備や、難波宮跡全体を活用したにぎわい創出を担う整備・運営事業者の募集、「難波宮跡公園(北部ブロック)整備運営事業者及び難波宮跡(南部ブロック)管理運営事業者選定会議」による審査と評価を経て決定した。難波宮跡公園「みんなのにわ」プロジェクトとして進められる。

北部ブロックの整備概要は、特定公園施設としての遺構表示、芝生広場、公募対象公園施設としての便益施設4棟(レストラン、カフェ、スイーツ店など)、駐車場、駐輪場。また、魅力向上業務として歴史ガイドツアー、エクササイズ、ワークショップ、伝統芸能特別公演、フードフェス等や、市民の主体的・持続的な公園活用を促す仕組み「難波宮サポーターズクラブ(なにさぽ)」の構築が計画されている。

今後は、2023年春の南部ブロック管理運営開始(魅力向上業務含む)、2023年冬頃の北部ブロック工事着手、2024度中の北部ブロック工事完成、2025年春頃の北部ブロック管理運営開始を予定している。事業期間は北部ブロックの公募対象公園施設の工事着手日から20年間。

難波宮跡は、大阪市中央区法円坂を中心に所在する古代の宮殿遺跡。1954年以降の発掘調査により、文献などで存在は知られていながらも実際の所在は不明であった宮殿の遺構が見つかった。1964年に、天皇が着座して重要な政務・儀式を行なう大極殿院を中心とした範囲が史跡に指定され、現在では約14.5万m2が国史跡「難波宮跡附法円坂遺跡」として指定されている。