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車内熱中症に注意。子どもやペットのキー閉じこみ昨年8月は99件

JAFは、2021年8月の1カ月間に出動した「子どもやペットを車内に取り残されたままのキー閉じこみ」の件数を公表し、車内熱中症事故予防を啓発している。

'21年8月1日から31日までの1カ月間、JAFが出動した「キー閉じこみ」の救援のうち、子どもやペットが車内に取り残されたままであったケースは全国で、子どもが63件、ペットが36件の合計99件。このうち、生命に危険を及ぼす影響が高いと判断し、通常の開錠作業ではなくドアガラスを割るなどしたケースは9件だった。

現場での聞き取り調査では、「子どもに鍵を持たせていたら、ロックボタンを押してしまった」「ペット(犬)が前足でドアのロックボタンを踏んでしまった」といった原因が挙げられた。

JAFが実施した車内温度の検証テストでは、気温35℃の炎天下に駐車した車内の暑さ指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、15分で人体にとって危険なレベルに達したという。車を日陰に駐車していた場合も車内温度の差は約7度と同様に危険で、駐車場所に関わらず外気温が高温である場合は注意するよう呼び掛けている。

そのほかJAFでは、サンシェード装着や窓開けなどの対策で車内温度の上昇は防げるかどうかの検証も行なっており、対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となり、車内温度の上昇を防ぐことはできないと結論付けている。

対策なし(黒)、対策なし(白)、サンシェード装着、窓開け(3cm)、エアコン作動の条件で検証(真夏の車内温度 JAFユーザーテストより)
各車両の車内温度の変化(真夏の車内温度 JAFユーザーテストより)
「日なた」と「日陰」の車内温度【JAFユーザーテスト】