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横浜旧市庁舎再開発、33階タワーや新旧融合ホテル '26年開業
2022年7月12日 15:07
JR関内駅前の、旧市庁舎行政棟を保存・活用しながら、横浜の歴史や文化を継承した「新旧融合」の新たな街が2026年春にオープンする。「横浜市旧市庁舎街区活用事業」が着工され、2025年12月に竣工・供用開始、2026年春にグランドオープンする。
横浜市旧市庁舎行政棟を継承し、横浜市に初進出となる都市ホテルブランド「OMO by 星野リゾート」と商業施設として再生。また、日本初の常設型「ライブビューイングアリーナ」や、遊びとテクノロジーを融合させた「エデュテインメント施設」などを展開する。
JR根岸線「関内」駅前、横浜市営地下鉄ブルーライン「関内」駅前、横浜高速鉄道みなとみらい線「日本大通り」駅からアクセス良好の立地における、総延床面積約128,500m2の大規模ミクストユースプロジェクト。横浜スタジアム・横浜公園方面とはデッキでつながり、各駅と本プロジェクトとの回遊性を高める。
街づくりコンセプトは「MINATO-MACHI LIVE(みなとまち ライブ)」。「新旧融合」を特色に、旧市庁舎行政棟を保存・活用し横浜の文化を継承し、格式ある景観を形成する。
タワー棟、旧市庁舎行政棟 、ライブビューイングアリーナ、くすのきテラス、みなとテラス、ビジターフロントから構成される。
タワー棟は、33階で、オフィス・大学、新産業創造拠点、エデュテインメント施設、商業などを集約。11~33階がオフィス、6~8階が新産業想像拠点とウェルネスセンター、3~5階がエデュテイメント施設で、商業施設も入る。
旧市庁舎行政棟には「OMO7横浜 by 星野リゾート(仮称)」が入る。8階建ての旧市庁舎行政棟を保存活用し、国内外の観光客を受け入れ、新たな横浜探訪の拠点となる都市観光ホテルを開業。横浜市初のOMOブランドとなり、OMO7は、はカフェ・レストラン等を備えた都市のランドマークとなるフルサービスホテル(客室数約280室)を予定している。
ホテルの周辺は、横浜スタジアムや古き良き横浜を象徴する元町、馬車道、横浜中華街等、魅力的なスポットが集中しており、横浜での滞在をより深く楽しむためのサービス「Go-KINJO」を展開。「ご近所ガイド OMO レンジャー」が街をご案内し、宿泊客と一緒に旅を楽しむガイドツアーや街のディープな魅力を集めた「ご近所マップ」を用意する。
開発エリアの中心には約3,000m2で日本初となる常設型ライブビューイングアリーナを計画。大型スクリーンと高性能の音響設備により、スポーツのライブビューイングのほか、音楽や飲食等も一緒に楽しめる新たなエンターテインメント空間・体験を創出する。
タワー棟の一角には、3フロアで構成される約6,800m2のエデュテインメント施設を計画。楽しみながら心と身体の成長をサポートする新しい体験型施設を創出する。
タワー棟11階から33階のオフィスフロアは、関内エリア最大級のフロアプレートで、開放的なオフィス空間を実現。1フロア2,000m2超、天井高2,800mm、奥行き最大約18mの整形無柱空間で、内階段の設置にも対応可能な効率的なオフィスレイアウトを可能とする。11階スカイロビーには、企業の枠を超えたオフィスワーカー同士の交流やイノベーション創出を誘発するラウンジを設置する。
災害対策として、非常用発電やオイルタンクを実装。停電時に街区全体の共用部やオフィステナント専有部等へ72時間電力を供給する。また、オフィステナントによる非常用発電機の増設も可能という。浸水に備え、防災センターや変電設備、熱源設備などは2階以上に設置する。
非常時には帰宅困難者5,000人が3日間(72時間)滞在可能な水・食料・トイレ水を確保。地域の防災拠点としての役割も果たす。
三井不動産を代表企業とし、鹿島建設、京浜急行電鉄、第一生命保険、竹中工務店、ディー・エヌ・エー、東急、星野リゾートの8社が推進。2025年12月に竣工・供用開始、2026年春のグランドオープンを目指す。計画地は神奈川県横浜市中区港町1丁目1番1ほか。敷地面積は約16,500m2、延床面積は約128,500m2。