ニュース

動画・画像編集向けの薄くて軽い16型ノートPC「DAIV 6」

マウスコンピューターは、クリエイター向けPCブランドの「DAIV」から、マグネシウム合金と4辺ナローベゼルデザインを採用した薄型・軽量の16型ノートPC「DAIV 6シリーズ」4モデルを、7月7日から順次発売する。価格は19万9,800円から36万9,800円。

ラインアップは、4K動画編集・3D CAD&特殊効果向けの「DAIV 6H」、RAW現像・動画編集・3D CAD向けの「DAIV 6N」、イラスト作成・画像編集・DTM向けの「DAIV 6P-RT」、Webデザイン・イラスト作成・簡単な画像編集向けの「DAIV 6P」。

マグネシウム合金ボディ採用により薄型と軽量を実現。最上位モデルのDAIV 6Hは薄さ約18.5mm、重量約1.65kgとなっており、従来の「DAIV 5N シリーズ」2021年モデル(以下、従来モデル)から約80g軽量化している。薄さは4モデル共通で、重量はDAIV 6Nが約1.64kg、DAIV 6P-RTが約1.55kg、DAIV 6Pが約1.49kg。

ACアダプタも小型軽量なスリムタイプを採用。従来モデルの約685gから約323gに軽量化するとともに、容積を48%減少させている。従来モデルに対するACアダプタが大きく重いという声に応えた形。

手前がDAIV 6シリーズ(DAIV 6P以外)のACアダプタ、奥が従来モデル

BTOで0.2mのショートタイプのACケーブルを用意しており、持ち運び時のさらなる軽量化もできる。

ショートタイプのACケーブル

液晶ディスプレイは16.0型で、アスペクト比16:10、WQXGA(2,560×1,600ドット)に対応。上下にタスクバーやメニューバーを表示した状態で、フルHDの作業領域を確保できる。色域はsRGB比約100%。

外部映像出力は、HDMI、USB 3.1 Type-C、Thunderbolt 4の3系統を装備。最大4画面のマルチディスプレイや液晶ペンタブレットの接続など、必要な周辺機器を柔軟に接続できる。また、SDメモリーカードリーダーを備える。

また、HDR映像技術のDolby Visionと、立体音響技術のDolby Atmosに対応。「Dolby Atmos for Headphones」機能により、Dolby Atmos対応コンテンツの立体音響を、ヘッドフォンやイヤフォンで楽しむことができる。

そのほか、顔認証に対応した200万画素のWebカメラ、大型タッチパッドを搭載している。

CPUは、DAIV 6Hのみインテル Core i9-12900H プロセッサーで、その他はインテル Core i7-12700H プロセッサー。グラフィックスは、DAIV 6HがGeForce RTX3070 Ti Laptop GPU(8GB)、DAIV 6NがGeForce RTX3060 Laptop GPU(6GB)、DAIV 6P-RTがGeForce RTX3050Ti Laptop GPU(4GB)、DAIV 6Pがインテル Iris Xe グラフィックス。

メモリは、DAIV 6Hの標準が32GB、その他は16GBで、いずれも最大64GBまで増設可能。内蔵ストレージは、NVMe接続に対応したM.2 SSDを標準搭載。DAIV 6Hが1TB、その他が512GBで、いずれも最大4TB(2TB×2)のSSD増設や最新のPCI Express Gen4×4接続に対応した、より高速なタイプも選択できる。

動作時間は、DAIV 6HとDAIV 6Nが11.5時間、DAIV 6P-RTとDAIV 6Pが12.5時間。

サイズは全モデル共通で、353.7×245.3×18.5mm(幅×奥行×高さ)。価格は、DAIV 6Hが36万9,800円、DAIV 6Nが26万9,800円、DAIV 6P-RTが23万9,800円、DAIV 6Pが19万9,800円。発売日は、DAIV 6HとDAIV 6Nが7月7日、DAIV 6P-RTとDAIV 6Pが7月下旬。

ゲーミングノートPCのノウハウを取り入れたDAIV

デジタルカメラが普及し始めた時代には、一般的なノートPCでは性能面等で写真現像や動画編集を思い通りに行なうには困難な面があった。

マウスコンピューターでは2004年から、グラフィックス性能が求められるゲーミングPCブランド「G-Tune」を展開。そのノウハウを取り入れ、グラフィックス性能などクリエイターニーズに応える「DAIV」を2016年より展開した。

ゲーミングPCでは高リフレッシュレート、動作と電力供給の安定性が求められる。一方でクリエイター向けPCで求められるのは、高精細、広色域といった性能や、気軽に持ち運べるモバイル性能。そういったニーズに対応するため、マウスコンピューターではクリエイター向けモバイルノートPCに取り組み、DAIVから14型ノートPCなどを展開。

さらにデジタルカメラの高画素化や3D/CGの普及から、より高い性能が求められるようになり、デスクトップPC並みの性能のモデルや、高性能かつ軽量なモデルを発売。しかし、それぞれサイズ・重量、バッテリー駆動時間などの課題も残った。

こういった歴史を経て発売するDAIV 6シリーズは写真・動画編集等に求められる性能のほか、持ち運びのしやすさ、駆動時間といった課題を解決したクリエイターPCとしている。