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ローソン「おにぎり屋」20周年、日本各地のブランド米おにぎり

日本おこめぐり

ローソンは、ブランド米を単一使用したおにぎりを「日本おこめぐり」として、全国で2カ月ごとに順次発売する。使用するブランド米は、北海道「ふっくりんこ」、山形「雪若丸」、石川「ひゃくまん穀」、富山「富富富」、福井「いちほまれ」、北海道「ゆめぴりか」の6銘柄。

いずれも「塩にぎり」と、お米の特長に合わせた食材を使用する「具入りおにぎり」の2種類をラインナップ。第1弾は、北海道「ふっくりんこ 塩にぎり」(108円)と「ふっくりんこ 焼鮭ほぐし大葉味噌」(160円)を、7月5日に発売する。

北海道「ふっくりんこ」、山形「雪若丸」、石川「ひゃくまん穀」、富山「富富富」、福井「いちほまれ」、北海道「ゆめぴりか」の6銘柄を展開
いずれも「塩にぎり」と、お米の特長に合わせた食材を使用する「具入りおにぎり」の2種類をラインナップ

同社は2002年におにぎりのオリジナルブランド「おにぎり屋」をスタート。過去には単一銘柄米のおにぎりを展開することもあったが、現在はブレンド米を使用したおにぎりが主流となる。

単一銘柄米のおにぎりを全国発売するには、必要な量の確保という「調達面」と、製造工場ごとに炊飯マニュアルの調整が必要と「炊飯面」での課題があったという。

ローソン 理事執行役員 商品本部 エグゼクティブスペシャリスト 伊藤 一人氏は、「おにぎり屋は今年で20周年を迎えますが、全国の工場で同じお米を毎日炊飯するというのは本当に難しいことです。今回の『日本おこめぐり』は2年前から生産者とコンタクトを取って進めた企画です。第1弾となるふっくりんこは、1カ月前からテスト炊飯を始め、ついに明日全国販売を迎えます」と話す。

2002年におにぎりのオリジナルブランド「おにぎり屋」をスタート
単一銘柄米のおにぎりを全国発売するには「調達」と「炊飯」に課題がある
ローソン 理事執行役員 商品本部 エグゼクティブスペシャリスト 伊藤 一人氏

ブランド米の認知向上と食料自給率への貢献

ローソン 代表取締役 社長 竹増貞信氏も登壇。同社では年間約6万トンのお米を調達し、おにぎりやお弁当として提供しているという。

「私達がお米にこだわってきた結果わかったことは、日本には素晴らしいお米がたくさんあるということです。地域によって異なるさまざまな銘柄米を知ってもらいたい、『カレーにはこのお米だよね』といったお米に関する会話が日常的に生まれてほしいという思いで今回の企画を立ち上げました。

また、昨今は食品の値上げや物価上昇が続きますが、お米は比較的安定した値段で供給できます。地域のブランド米のおにぎりをローソンが全国販売して認知向上し、お米の消費を拡大することで、食料自給率への貢献をしていきたいと思います」(竹増氏)

ローソン 代表取締役 社長 竹増貞信氏
ブランド米の銘柄チャート

第1弾となる「ふっくりんこ」は、お米一粒一粒がふっくらとしていて上品な口当たりが特長だという。具入りおにぎり「ふっくりんこ 秋鮭ほぐし大葉味噌」は、お米の産地と同じ北海道産の秋鮭を焼いた後にほぐし、唐辛子がアクセントの大葉味噌を合わせた。

第2弾は、山形県「雪若丸」を使った「塩にぎり」と、仙台牛のひき肉を仙台味噌や生姜などで甘辛く味付けした「雪若丸 牛肉味噌」を、9月6日に発売する。

また、9月の第2弾からは、一部エリアで各ブランド米のパックご飯の販売も同時に行なう。

「ふっくりんこ」塩にぎりと具入りおにぎり
「雪若丸」塩にぎりと具入りおにぎり

11月以降の発売スケジュールは、11月に石川県「ひゃくまん穀」、'23年1月に富山県「富富富」、3月に福井県「いちほまれ」、5月に北海道「ゆめぴりか」。第3弾以降の具入りおにぎりの詳細は順次公開予定としている。

発売スケジュール(予定)
計6銘柄の塩にぎりと具入りおにぎりを展開する
ローソン 代表取締役 社長竹増氏と各銘柄の生産者、5ツ星お米マイスターの澁谷梨絵氏