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育休の愛称は「育業」 東京都の子育て環境づくり
2022年6月29日 19:31
東京都は、「育休」を「仕事を休む期間」ではなく「社会の宝である子供を育む期間」と考える社会へと転換するために募集していた育児休業の愛称を、「育業(いくぎょう)」とすることを発表した。
東京都が推進する、社会全体で子供を大切にする気運を醸成し、安心して働き、子育てができる環境づくりを目指す取り組み「こどもスマイルムーブメント」の一環。4月から5月にかけて募集しており、8,825件の応募の中から選出された。
育児は「未来を担う子供を育てる大切で尊い仕事」であるというコンセプトから、「仕事」「努力して成し遂げること」という意味がある「業」を合わせており、苦労も大きいが、その分、幸せも大きいのが育児であり、育児は正に育「業」であるとしている。
また、業務にチームワークが重要であるように、育児には周囲の協力が不可欠で、育児休業には職場の理解が必要であるとし、「育児のために仕事を休む」のではなく、「大事な仕事である育児に取り組む」と考えるマインドチェンジを進め、男女を問わず望む人誰もが「育業」できる社会を目指す。
今後、「育業」のロゴ作成を予定しており、ロゴマークを活用して愛称の普及・浸透に繋がるキャンペーン・イベント等を実施する事業者を募集する。
東京都では、都内企業の男性従業員の育児休業取得率向上を目的に、取得率が高い企業を「TOKYOパパ『育業』促進企業」として登録する制度を開始。登録企業には、取得率に応じた登録マークを付与し、特設ホームページ上で企業情報等を公表する。条件は、過去2年度の男性従業員の育児休業取得率の平均が50%以上であることなど。申請受付開始は7月20日。
登録マークは、自社ホームページ、パンフレットや名刺等のPR活動に利用可能。「男性育休の取得促進は、企業のイメージアップにもつながり、人材確保の面でも効果的」としている。