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+メッセージ、マイナカードでの公的個人認証に対応

携帯電話番号でメッセージを送受信できる「+メッセージ」は、+メッセージアプリ内の企業や団体などの公式アカウントで、マイナンバーカードだけでオンラインでの本人確認が行なえる「公的個人認証サービス(JPKI)」の対応を7月以降に開始する。KDDI、ドコモ、ソフトバンクが発表した。

JPKI対応により、「+メッセージ」利用者は、銀行の口座開設やクレジットカードの発行など、認証画面でスマートフォンをマイナンバーカードにかざすだけで、簡単にオンラインでの本人確認が可能になる。また、銀行の預金残高通知など、本人だけが受け取れる郵便物の代わりとして、マイナンバーカードでの本人確認後に開封できるメッセージを利用可能となる。

JPKIに対応した公式アカウントの公開は、今後予定している。

想定しているユースケースは以下の通り。

オンライン手続き時の本人確認
金融機関

銀行口座開設
証券会社の証券口座開設
クレジットカード発行 など

本人限定メッセージ(郵便物のデジタル化)
行政機関

公共料金の案内
検診・予防接種の案内 など

金融機関

銀行の預金残高通知
保険会社の保険証券・満期案内
クレジットカードの利用明細 など

政府は行政のデジタル化の一環として、マイナンバーカードの普及と利活用を推進している。行政機関や企業のオンラインサービスにJPKIを導入することで、本人確認時に必要な顔写真や身分証の撮影などが不要となり、利用者の利便性が向上するほか、第三者による「なりすまし」やデータの改ざん防止が期待される。

対応機種は、NFCの読み取りに対応したiOS 13.1以上および Android 6.0以上のスマートフォンとタブレット。

「+メッセージ」は2018年5月から提供開始、電話番号しか知らない相手とも写真や動画などをメッセージでやりとりでき、家族やビジネスなどでも利用できるメッセージサービス。企業の「公式アカウント」も展開されている。28日には、ワイモバイルとLINEMOが対応し、携帯3社の全ブランドとMVNOにおいて、+メッセージ対応となった。なお、楽天モバイルでは+メッセージは利用できない。