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タイガー、不要ステンレスボトル回収

タイガー魔法瓶は、'30年までに使用済みステンレス製ボトルの回収率10%を目指す取り組みを開始。あわせて、リサイクル樹脂を使用したステンレス製ボトルの割合50%、パートナー100社との協業という目標を設定した。

その取り組みの一環として、京阪グループのフラッグシップホテル「THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド キョウト)」(京都市下京区)とコラボし、宿泊者へのオリジナルデザインボトルの貸し出しと、家庭で不要になったステンレス製ボトルの回収を6月21日よりスタートした。

オリジナルデザインのタイガーステンレス製ボトル(容量500ml)は、「NO・紛争鉱物」「NO・フッ素コート」「NO・丸投げ生産」「NO・プラスチックごみ」というタイガー魔法瓶が掲げる「4つの約束」のもと製造。独自の加工技術により約190gの軽さを実現した。滞在中の観光時やサイクリングなどの様々なシーンで、ホテルで補給した水や白湯を保温・保冷したまま持ち歩ける。

また、ホテル2階のカフェ&バー「TEA AND BAR」に貸し出しボトルを持っていくと、テイクアウトコーヒー・紅茶(ホットまたはアイス)を500円で購入でき、ボトルに入れてもらえる。通常テイクアウトドリンクを提供していない「TEA AND BAR」こだわりのコーヒー・紅茶を、移動先でも楽しめる。

さらに、THE THOUSAND KYOTOはタイガー魔法瓶独自の取り組み「使用済みステンレス製ボトルの回収と再資源化」を受けて、不要になったステンレス製ボトルの回収拠点の1つとして参画する。不要になったステンレス製ボトル(タイガー製以外も可)をホテルへ持参し、スタッフへ渡すことで、リサイクル専門業者へと集約される。このサービスは宿泊者以外も利用可能。

ステンレス製ボトルの回収は、タイガーが国内で年間販売するステンレス製ボトル本数の10%相当のボトル回収を目指す。タイガー製品に限らず広く使用済みステンレス製ボトルを受け入れ、再資源化に取り組む。素材がステンレスであることが明白なステンレス製ボトルを一定量まとめて回収することで、リサイクル専門業者での再資源化の際に、従来の多種金属が混在した状態からステンレスを取り出す場合と比較して、作業の手間を省くことが可能。また、不純物の混入が抑えられるので、純度の高いステンレス原料を確保できるという。

同時に、国内出荷本数の50%のステンレス製ボトルにおいて、リサイクル樹脂の使用を目指す。中せんや樹脂製底といった樹脂部材のいずれかの箇所にリサイクル樹脂を使用することで、石油資源の消費抑制、プラスチック廃棄量削減につなげる。

さらに、ステンレス製ボトル再資源化の取り組みに参加するパートナー企業や全国の自治体と協業することで、より多くのユーザーがステンレス製ボトルリサイクルへ参加できる環境作りを目指す。