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NTT東日本、リスクマネジメント新会社。コンサル・保険をワンストップ提供

NTT東日本、東京海上日動火災保険、トレンドマイクロの3社は、リスクマネジメント分野のコンサル、保険代行、サービス開発などをワンストップで提供する新会社「株式会社 NTT Risk Manager」を7月1日に設立する。資本金は2.5億円(資本準備金2.5億円)。

サイバーリスクをはじめとする企業・個人へのリスクマネジメントの重要性が高まるなか、地域の中小企業やコミュニティでは、複雑化する脅威への対策の検討や実行が十分に取り組めていない課題がある。こうした問題に対して、リスクマネジメントに関するコンサルティングからサービスの開発・提供までのリスク対策支援をワンストップで提供する。

サービスの柱となるのは、コンサルティング事業、損害保険代理業、リスク対策サービス開発事業の3本。当初はサイバーリスクに重点を置いてサービスを提供するが、将来的には特殊詐欺対策などのソリューションや、自然災害におけるリスクなど、多様なリスクに対応できる体制を作る。

主な対象は中小企業や、自治体、学校や団地などのコミュニティなどで、個人も対象にする。想定されるリスクに対してどのような対策が必要かをコンサルティングによって洗い出し、保険やサービスを提供。監査点検の支援や人材育成、様々な安全認証取得支援なども行なっていく。

コンサルティングはオンラインで行なうなど、極力サービスをDX化することでコストを3割~4割削減。これにより、中小企業や個人も利用しやすい価格帯を意識してサービスを提供するという。

コンサルティング事業においては人材育成のハードルが高いことから、当初の人員は10名からスタート。社内の人員はコンサルティング事業に専念し、営業等はNTT東日本と連携して行なう。5年後に30名体制、年20億円の収益を目指す。