ニュース
「通勤時間ゼロ」 コワーキング併設マンション「The Parkhabio SOHO」
2022年6月14日 19:45
三菱地所レジデンスは、1階にコワーキングスペースを併設した職住一体型賃貸マンションシリーズの第1弾として、「The Parkhabio SOHO 大手町」を6月15日に竣工する。
The Parkhabio SOHOは、1階に居住者が無料で24時間利用できるコワーキングスペースを併設した賃貸マンションシリーズ。コロナ禍で居住空間とワークスペースが同一スペースとなることの課題を解決し、職住一体型による「通勤時間ゼロ」という新たなライフスタイルを提供する。
1階に併設されるコワーキングスペースは「Style Lounge」と命名。天井は二層吹き抜け(最大天井高さ6m)、約60m2の広さを持つ。自宅では家族の視線が気になる、カフェでは打ち合わせもできず機密資料も開けない等の課題を解決するため作業効率を重視。居室に置けないオフィスチェアやモニターを完備する。個人ブースや自宅から直接アプローチできる動線でプライベートにも配慮した。
壁面アートからは時間帯で変化するオリジナルBGMが流れ、集中阻害要素(空調音・生活音等)を低減している。また、リラックスしながら仕事ができるよう、飛行機のファーストクラスのような座り心地とする、ソロワーク用ブースdopを備える。
アーリーステージのスタートアップ企業を支援する試みも実施。「オフィスと住宅の二重賃貸負担」や「設備初期投資がかさむ」という課題を解決するため、コワーキングスペースは建築基準法上事務所用途とし、法人登録も可能とした。打ち合わせ可能な会議室などオフィスとしての設備も完備する。
内神田一丁目周辺地域を対象に、2020年4月に施行された「内神田一丁目周辺地区都市再生駐車施設配置計画によって実現したもの。これまで各建物単位に課せられていた駐車場設備設置の規定が区域単位で調整可能になったため、本施設では駐車場の設置が免除。1階部分の空間を別用途で利用可能になった。
建物の天井部分には新素材「MIデッキ」を三菱地所レジデンスとして初採用。型枠材と配筋部分を一体化した建材をそのまま天井の仕上げ材として利用することで廃材を削減し、環境負荷を低減する。
また、各住戸とコワーキングスペースの天井部にMIデッキを「現わし(あらわし)」で施工することで、従来よりも高い天井高を実現。天然の木材ならではの風合いもいかし、通常の住戸やオフィスでは得られない質感と温かみのある空間を提供するという。
所在地は東京都千代田区神田1丁目15番16号。最寄り駅は東京メトロ淡路町駅徒歩5分、JR神田駅徒歩6分、地下鉄大手町駅徒歩7分など。敷地面積は260.86m2。住戸数は49戸。鉄筋コンクリート造地上13階建。
今後は、「The Parkhabio SOHO 代々木公園」「The Parkhabio SOHO 祐天寺」の2物件も展開。The Parkhabio SOHO 代々木公園は、10月竣工予定で、代々木公園からの連続性のある緑を活かした外観と内装デザインに、約120m2のStyle Loungeを設置。ドッグランや屋上ベッドも設置する。
The Parkhabio SOHO 祐天寺は2023年4月竣工予定で、祐天寺の明るく、優しく、開放的なイメージに親和性の高いスタイリッシュな外観デザインとし、電源・Wi-Fi完備の屋上テラスの設置や、通常のThe Parkhabioとは異なる特別なカラースキームを採用する。同社では都内を中心に今後3年間で5棟のThe Parkhabio SOHOシリーズを展開する予定。