東電EP、節電に応じてポイント付与。夏の電力逼迫に対応

東京電力エナジーパートナー(EP)は、家庭における省エネルギーの取り組みをサポートする「TEPCO 省エネプログラム 2022」を8日から実施する。消費者の「節電」の度合いに対して一定のポイントを付与するなど、インセンティブにより需給調整を促していく。

今夏は、厳しい電力需給が予想されており、7月の東北・東京・中部エリアの予備率は3.1%で、安定供給に必要な3%に迫っており、政府も事業者や個人に対して節電要請を出している。こうした環境下にあって、同プログラムは利用者側にインセンティブを付与し、需給調整を促す“デマンドレスポンス”的な施策となり、利用者の参加を募りながら家庭での省エネを推進していく。

第1弾として同社指定の電気料金プラン加入者を対象に「夏の節電チャレンジ 2022」「わたしの省エネ行動宣言」の2つのアクションを展開する。

夏の節電チャレンジ 2022では、「くらし TEPCO webマイページ」からキャンペーンに参加申込みし、同社から連絡した時間帯に節電に協力した場合、節電した電力量等に応じてポイントを進呈する。ポイントは、節電量1kWhあたり5ポイント付与、節電量0.01kWh以上を達成した場合、初回成功特典として100ポイント付与する。申込期間は6月8日から8月30日まで。実施期間は7月1日から9月30日まで。

わたしの省エネ行動宣言は、「くらし TEPCO webマイページ」にメールアドレスを登録している人が、メールから同宣言に登録すると、提携先のポイント(Tポイント、Pontaポイント、WAONポイント、nanaco ポイント、dポイント、Amazon等)に交換可能な20ポイントを毎月進呈するもの。実施期間は6月8日から2023年3月31日。

東京電力EPでは、従来は太陽光発電設備やおひさまエコキュートなど、機器導入をサポートすることで、需要調整を促してきた。しかし、今年は需給が厳しく、また節電への行動変容を促す狙いで、「TEPCO 省エネプログラム 2022」をスタートする。

今回のプログラムの対象は、上記の電力小売全面自由化後の料金プランだが、自由化以前の電気料金プラン加入者も参加できる仕組みも7月下旬以降実施予定としている。また、法人においても「無理のない節電」の実施を支援するためにリーフレット配布などのほか新たな契約メニューなどを用意。節電への協力を呼びかけていく。

また、さらなる需給逼迫が予想される今冬に向けても、夏の実績等を見ながら新たな施策を展開予定としている。