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神戸三宮駅に地上32階の複合施設。六甲山を望む屋上庭園

雲井通5丁目再開発、神戸市、三菱地所、三菱倉庫、TC神鋼不動産、大林組は、「神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業」が、権利変換計画の認可を受けたことを発表した。「国道2号等神戸三宮駅前空間整備事業計画」などに基づく、バスターミナルや商業、業務、宿泊機能からなる複合施設を整備する計画で、2027年の竣工を目指す。

国の直轄道路事業として、三宮駅周辺に分散する中・長距離バス停を集約した新バスターミナルを施設の低層部分に整備。利用者の利便性向上を図る。バスターミナルには、神戸らしさが演出されたバス待合空間を設置し、多様なモビリティも利用できる交通結節点とする。

歩行者同線ネットワークのイメージ

国道2号に沿って神戸市が新たに整備する歩行者デッキと本施設の屋外歩廊空間が直結。歩車分離された歩行者動線を確保しながら、賑わいと回遊の創出を図る。

歩行者デッキとつながら屋外歩廊空間
あじさい通り側の屋外歩廊空間

都市機能としては、低層部分に新バスターミナルのほか、神戸市のホール機能、図書館機能、商業機能、屋上庭園を複合的に配置。来場者がアクティビティを楽しみながら回遊できる場とする。

高層部分には、海と山を一望できるラグジュアリーブティックホテルとハイグレードオフィスを導入。2階の屋外歩廊空間から10階の屋上庭園までをつなぐ立体歩行者動線「バーティカルパッサージュ」が、各機能間の回遊性を高める。

屋上プールイメージ
客室イメージ

災害時には帰宅困難者をホール等で一時受け入れし、バスターミナルで代替輸送などを行なうことで三宮駅周辺地区の防災機能を強化する。

24~32階は、テイクアンドギヴ・ニーズが神戸初となるラグジュアリーブティックホテルを展開。新たなホテルブランド「EVOL HOTEL(仮称)を立ち上げる。高さ150mに位置し、六甲山やポートアイランド等の景色を一望可能で、60超の客室と眺望を楽しめるテラス付きレストランやバーを備える。最上階には幅30mのインフィニティプールやスパなども完備する。

三宮の再整備を象徴する新たなランドマークを創出することを目指したデザインとし、低層部分は自然豊かな神戸を象徴する木調の意匠、竹籠や格子などの伝統工芸をモチーフとした外装、旧居留地などの街並みとも親和性のある素材や色彩を活用。高層部分は、ニュートラルなガラスのボリュームを基調に、低層部分の意匠・色調と一体感のある水平ルーバーなどにより、一体感を創出。背景となる神戸の山並みとの調和をはかり、建物全体でシンボリックかつランドマーク性の高いデザインを実現する。

全体イメージ
竹籠をモチーフとしたデザイン
六甲山の山並みを眺望できる屋上庭園

10階の屋上庭園は、図書館、高層部分のスカイロビーやカフェに隣接した集い・憩いの場としてデザインし、階段状の庭園を登った北側頂部から六甲山を眺望できる。

所在地は神戸市中央区雲井通5丁目地内。敷地面積は約8,230m2。建物は地下3階、地上32階、塔屋2階で高さ約163m。延べ面積は約98,570m2