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JR九州、被災した日田彦山線に「BRTひこぼしライン」23年夏開業

JR九州は、「平成29年7月九州北部豪雨」で被災した日田彦山線添田駅~夜明・日田駅間について、BRT(バス高速輸送システム)による復旧を準備しているが、その「コンセプト」「愛称名」「デザインイメージ」が決定した。2023年夏開業予定。

コンセプトは「ひと、地域、みらいにやさしい」。利用者や地域に住む人達や環境に「やさしい」交通機関として、沿線のみらいを「やさしく」つなげるBRTを目指す。

愛称は「BRTひこぼしライン」で、正式名称は「日田彦山線BRT」。日田彦山線沿線の地域の想いを乗せ、未来に向け駆け抜けていく「日田“彦”山線の“星”」となるようにという願いを込めた。

運行区間は日田彦山線 添田駅~夜明・日田駅(約40km)。専用道区間は彦山駅~宝珠山駅の約14km。同時に開業するBRT駅の詳細は改めて告知される。

基本デザインは、社内で建築業務を行なっている若手社員を中心に構成したチームが、地域とコミュニケーションを図りながら考案。沿線地域の緑豊かなカラーを表す「フォレストグリーン」を基調に、各種デザインを施している。

ロゴに込めた想いは「ともに輝く」。「ひこぼし」が添田町、東峰村、日田市を駆け抜け、照らした道が「ひと・モノ・コト」をつなぐ線・ラインとなり、地域に新たな魅力・輝きを創り出すことをイメージした。ロゴマークは、「ひこぼし」の「ひ」の字を模した優しくも力強いラインで沿線の山並みを表現。地域の星となるよう未来に願いを込めた「ひこぼし」をアクセントとし、日田彦山線の「めがね橋」をモチーフに「HIKOBOSHI LINE」の文字が模様として浮き出る様にデザインした。

一部のBRT駅に設置する待合ブースには、駅ごとに木材を活用して地域の特色を表現。独自性に溢れた温かみのある空間を創り出す。その他のBRT駅には、添田町、東峰村、日田市をイメージした、BRTひこぼしラインオリジナルの駅サインを設置し、沿線の一体感を創出する。

待合ブース イメージ
駅サイン イメージ

導入車両及び車両デザイン、運転時刻、BRT駅設置場所などは、詳細が決まり次第、順次公開する。

また、被災直後から現在までの工事の進捗について写真も公開された。

筑前岩屋駅構内(災害直後)
筑前岩屋駅構内(現在)
宝珠山駅構内(災害直後)
宝珠山駅構内(現在)
彦山~筑前岩屋間釈迦岳トンネル(災害直後)
彦山~筑前岩屋間釈迦岳トンネル(現在)
筑前岩屋~宝珠山間栗木野橋りょう(めがね橋)(災害直後)
筑前岩屋~宝珠山間栗木野橋りょう(めがね橋)(現在)