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企業と副業・フリーランスをマッチング パーソルキャリア「HiPro」

転職サービス「doda」などを提供するパーソルキャリアは、企業と副業・フリーランスをマッチングする新サービスブランド「HiPro(ハイプロ)」を立ち上げ、マッチングプラットフォームサービス「HiPro Direct」の企業先行エントリー・個人会員登録を、5月25日に開始する。

企業は課題解決に必要な人材と出会うことができ、個人は自分のスキルにあったプロジェクトを探すことができるという、プロフェッショナル人材の総合活用支援ブランドとして展開。「スキルを解放し、社会を多様にする。」をブランドパーパスに、新しい人材活用「タレントシェアリング」を当たり前にすることを目指す。

パーソルキャリア 代表取締役社長 瀬野尾裕氏によれば、現在企業にとって、労働人口の減少、産業構造の変化やSDGs、テクノロジーの進化への対応といった課題があるという。これらの課題対応に向けた人材獲得は一般的に、採用活動を通した従業員との雇用契約が多い。

しかし例えばDX人材など、一般的な採用活動だけでは獲得できず、また育成も難しく、結果として課題が解決できないケースもある。こういったニーズに対して外部人材を活用できるサービスとして、HiPro Directを開始する。

フリーランスの人口が増加傾向にあるなど、副業・フリーランス領域は年々市場が拡大している一方で、企業の兼業・副業による外部人材活用状況は約1割と少ない。

また、企業からは「自社ニーズにマッチしたサービスの選択・活用が難しい」「課題に対してどんなプロ人材を活用したらいいかわからない」、個人からは「スキルが発揮できなかった」といった声があるという。

HiPro Directでは、「細分化されたジョブコード」「案件の自動生成アルゴリズム」「最適な人材を即日提示」という3つの特徴により、外部人材活用における課題解決を実現すると、パーソルキャリア 執行役員 タレントシェアリング事業部 兼 HiPro事業責任者 鏑木陽二朗氏は説明する。

ジョブコードとは、職種を細分化したもの。パーソルキャリアが持つ100万件以上の求人データを活用し、業務を600種以上の「ジョブ」に細分化している。例えば「新規事業開発/事業企画」の中でも「ビジネスモデル策定」「ユーザー/顧客調査」「プロジェクト進捗管理」といった、37のジョブに切り出している。

これにより、企業はプロ人材に頼みたい業務を、実態に沿った形の募集が可能となり、質の高いマッチングを実現するという。

「ジョブ」の例

案件の自動生成については、これまで培ってきた1万件以上のプロ人材活用支援ノウハウを活用し、アルゴリズムを構築。4つの質問に答えるだけで、HiPro Directに掲載される募集案件を作成できる。この中で、スポット的な人材を必要としているのか、中長期的かの選択もできる。また、募集案件の作成にかかる時間は数秒のため、企業担当者の工数削減にもつなげられる。

人材の提示は最短1日で可能。募集案件にマッチする最適な人材が一覧で表示されるため、検索する手間なく企業担当者からオファーできる。

HiProの名称には、「Hi=あいさつ、声をかける」と「Hire=雇う」の2つの意味が込められている。企業先行エントリー・個人会員登録を5月25日に開始し、7月頃よりマッチングを開始する予定。個人会員登録はHiPro Directサイト、企業は専用サイトから登録できる。

同社の副業・フリーランス領域のサービスはHiProに集約。今後は、プロフェッショナル人材の総合活用支援ブランドとして、プロフェッショナル人材の活用による企業の課題解決の支援を多角的に行なうため、契約締結や稼働の管理等、外部人材を活用する上で必要な業務をサポートし、企業の外部人材活用を一気通貫で支援できるサービスを展開する。