自衛隊腕時計、隊員の声を反映したソーラー発電・多機能モデル

ケンテックスジャパンは、自衛隊の協力を得て開発している腕時計の新作として、ソーラー発電の多機能モデル「JSDF Solar Pro」シリーズを発売した。価格は各38,500円～39,600円。

防衛省 自衛隊幕僚監部の協力を得て開発され、陸海空で3つのモデルをラインナップ。機能だけでなく、隊員自ら実費で購入することを考慮して価格を抑えているのも特徴。日本全国の約270カ所の自衛隊駐屯地、各基地でも隊員向けや一般向けに販売される。

陸上自衛隊モデル S801M-01

陸上自衛隊(JGSDF)モデル(S801M-01)は、「演習などで太陽が反射して光らないよう、時計をマジックで黒く塗りつぶしている」といった隊員の声を反映し、外装はマットなオールブラックIP仕様とした。ダイヤルはグリーン。クロノグラフ機能と組み合わせて砲弾発射地点までの距離を換算できるテレメーターや、カウントダウンベゼルを搭載し、風防には耐傷性を高めるDLCコーティングが施される。

ムーブメントはエプソン製のキャリバー「VS76A」。ケース・ブレスレットはステンレススチール製。防水性能は10気圧防水。風防はDLCコーティングが施されたK1硬質ガラス。ケース径は41mm、厚さは12mm。重さは165g。価格は39,600円。

海上自衛隊モデル S803M-01

海上自衛隊(JMSDF)モデル(S803M-01)はISO6425準拠のダイバーズウォッチで、200m防水。「航海に出ると曜日感覚がなくなる」という隊員の声を反映し、デイデイト(曜日・日付)表示に対応。回転式インナーベゼルを使えば、目印のない海上でも、時刻と太陽の位置から方位を割り出すことができる。ダイヤルはマットブラック。

ムーブメントはエプソン製のキャリバー「VS43A」。ケース・ブレスレットはステンレススチール製。防水性能は200m潜水用防水。風防はK1硬質ガラス。ケース径は42.5mm、厚さは12mm。重さは175g。価格は38,500円。

航空自衛隊モデル S802M-01

航空自衛隊(JASDF)モデル(S802M-01)は1/20秒の計測が可能なクロノグラフを搭載。ベゼルには速度や燃料の計算に使える回転計算尺が備わっており、万が一計器に不具合が出ても飛行を継続できるよう、手元で情報を得られるパイロット向けの仕様になっている。ダイヤルはダークブルー。

ムーブメントはエプソン製のキャリバー「VS76A」。ケース・ブレスレットはステンレススチール製。防水性能は10気圧防水。風防はK1硬質ガラス。ケース径は41mm、厚さは12mm。重さは150g。価格は38,500円。

ソーラー発電対応

いずれのモデルもソーラー発電機能を搭載するエプソン製クォーツ式ムーブメントを搭載、日本で製造される。突然の電池切れが起こらないよう、フル充電状態から最大6カ月間は光のない場所でも動作する。インデックスと針には高い性能の夜光塗料が塗布される。

ダイヤルや裏蓋には各自衛隊の公式エンブレムをデザイン。これは使用や運用が厳格に管理されているエンブレムで、各幕僚監部の協力を得て腕時計への使用が認められている。