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神宮外苑、スポーツ施設建替え。野球場はいちょう並木に隣接
2022年5月19日 18:15
三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事の4社は、神宮外苑地区の新たな100年に向けたまちづくりの概要を発表した。2024年の新築着工、2036年の全体竣工に向け、今後具体的な整備計画を検討する。
'18年11月に東京都が策定した「東京2020大会後の神宮外苑地区のまちづくり指針」を踏まえた都市計画。神宮外苑地区のまちづくりは、都立明治公園などが整備されるa区域と、秩父宮ラグビー場、明治神宮球場、テニスコートなどのスポーツ施設が集積するb区域に分けられており、b区域の整備に三井不動産らが参画する。
4社は'20年2月に東京都公園まちづくり制度実施要綱に基づく公園まちづくり計画の提案書を提出し、'21年7月の同制度の適用許可を経て、同年7月14日に都市計画提案を行ない、'22年3月10日に東京都より都市計画決定の告示がされた。
「スポーツを核とした神宮外苑地区の新たな100年に向け、誰もが気軽に訪れ楽しむことが出来る公園の再編と、広域避難場所としての防災性を高める複合型の公園まちづくり」をビジョンに掲げ、地区内の老朽化したスポーツ施設等の建替えを促進。大規模スポーツ施設等が集積し、国内外から多くの人々が集うまちを創造する。
まちづくりにあたっては、既存施設で現在行なわれている競技の継続に配慮。また、広場や主要スポーツ施設等については、都立明治公園と一体となった大規模災害時の防災拠点として位置付けることにより、エリア全体としての防災性を強化する。
みどりとオープンスペースの整備にあたっては、神宮外苑いちょう並木から明治神宮聖徳記念絵画館を正面に臨む4列のいちょう並木のビスタ景を保全し、緑豊かな風格ある景観を創出する。また樹林地などの緑豊かな自然環境の保全・利活用など、エリアごとの特性をふまえつつ、多様な緑化を計画し、推進する。
樹木については、状態などの詳細な調査を行ない極力保存または移植する。また、新たな植栽にあたっても、計画地周辺に残存する緑地の構成種を中心としつつ、動植物の生息・生育環境にも配慮しながら、新たな神宮外苑のみどりを作り、守る取り組みも検討する。
地区の魅力や活力の増進に資する多種多様な機能の導入を図り、誰もが利用できるとともに、広域避難場所としての位置づけを踏まえた避難のための防災拠点ともなり得る新たな緑地・広場を検討。新たな神宮外苑として、次世代につなげていくことを目指す。
所在地は東京都港区北青山一丁目、北青山二丁目、新宿区霞ヶ丘町 他、敷地面積は約28.4ha。詳細については、新設したプロジェクトサイトにて順次公表していく。