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枚方市駅周辺再開発、ランドマーク施設のデザイン発表

京阪ホールディングス、京阪電気鉄道、京阪電鉄不動産の3社は、参画している枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業の、第3工区の施設デザインの完成イメージを発表した。

産官学が連携したまちづくり団体「枚方HUB協議会」は、国土交通省の「官民連携まちなか再生推進事業」に採択された。現在、枚方(ひらかた)市駅周辺全体において調和のとれた魅力的なまちづくりを実現することを目標に「枚方市駅周辺まちづくりデザインガイドライン(仮称)」の策定を進めている。

第3工区においては枚方市駅周辺まちづくりデザインガイドラインに則り、駅と一体となる商業、オフィス、ホテル、住宅等の機能を備えた、枚方のランドマークとなる複合施設の2024年度竣工を目指している。

第3工区施設デザインは、ガイドラインの方針を基本としながら枚方の歴史や自然をモチーフにしたデザインコードを作成し、地域の方々から親しまれる統一感をもたせた意匠が特徴。

建物高層部は、地域資源である「七夕伝説ゆかりのまち」に基づき、星の煌めきをイメージしたスターダストで天野川の流れを表現したという。

建物頂部は、東海道56番目の宿場町として栄えた枚方の京街道と、奈良・大和への磐船街道の分岐点「宗左の辻」の道標がデザインモチーフ。上空へ向かうベクトルを印象付けるスカイラインで、枚方のまちの道標としてのシンボル性を表現したという。また、見る方角の違いにより表情が変わる頂部ツインタワーのカットデザインは、多様性を享受できる駅前再開発の象徴とする狙い。

建物中低層部の外装は、枚方市駅の都市空間から施設の賑わいへ、そして天野川の親水空間へと繋げていくループを表現するため、水平線や曲線によってリズムを生み出した、一体感や流れをもたらすファサードデザインの表情を持たせるという。

枚方HUB協議会は、'21年1月に発足。自然豊かな枚方エリアの特徴を生かし、枚方市駅周辺の公共空間の活用も検討しながら、歩きたくなる空間づくりに取り組んでいる。発展的で持続可能なまちの仕組みづくりを念頭に置いた、新しい枚方のライフスタイルを生み出す空間づくりの推進を目指す。

枚方市駅周辺の将来イメージ(枚方HUB協議会における理想像)

第3工区は'24年度に竣工予定。また、'25年度には再開発事業が完了する予定となっている。

地上105m高層階からの眺望イメージ(八幡・比叡山方面(北東)/交野方面(南東))
地上105m高層階からの眺望イメージ(大阪市内方面(南西)/高槻方面(北西))