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西武新宿駅と新宿駅を繋げる地下道など「次世代新宿線」計画

40000系車両

西武鉄道は、次世代新宿線に向けた改良として、連続立体交差事業や西武新宿駅の新たな地下通路整備計画など、新宿線沿線の安全性・快適性向上を推進する。そのほか、沿線施設の開業に向けて池袋駅・豊島園駅のリニューアルも行なうなど今年度に総額245億円を投資する計画を発表した。

昨年度、新宿区が都市計画決定した、西武新宿駅からつながる新宿サブナードとメトロプロムナードを結ぶ新地下通路について、今年度も引き続き具体的な検討を継続。両通路が直結することで西武新宿駅利用者の新宿駅(JR線・東京メトロ丸ノ内線)との乗換利便性や駅とまちの回遊性が向上する。

また、池袋駅、豊島園駅では、「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ ハリー・ポッター」の2023年開業(予定)に向けたリニューアルを実施。池袋駅では、池袋~豊島園駅間を走る列車が主に発着する1番ホーム(降車ホーム)と2番ホーム(乗車ホーム)を、英国・ロンドンにある「キングスクロス駅」をイメージとした意匠にすることで、スタジオツアー東京への玄関口としての期待感を演出する。

池袋駅2番ホームイメージ
豊島園駅新駅舎イメージ
豊島園駅ホームイメージ

車いすやベビーカーの利用に便利な「パートナーゾーン」を設置した40000系車両についても3編成(30両)増備し、利便性の向上を図る。

パートナーゾーン

安全対策としては、高規格な踏切支障検知装置の設置より、従来の「線」で検知する光電式から、「面」で検知する2D式に更新するほか、踏切安全対策として、特殊信号発光機(踏切内の異常を運転士に知らせる信号)とATS(自動列車停止装置)を連動させ、事故防止を図る。

また、次世代新宿線に向けた連続立体交差事業としては、中井~野方駅間連続立体交差事業(地下化)や、東村山駅付近連続立体交差事業(高架化)なども進める。