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大阪心斎橋に新ランドマーク 駅直結・高さ132mの複合施設

ヒューリック、竹中工務店、JR西日本不動産開発、パルコは、4社合同で推進している「(仮称)心斎橋プロジェクト」の計画概要を発表した。地上28階建て、高さ約132mの複合施設を開発する。

本計画は、長年に渡り心斎橋エリアの賑わいをけん引してきた「心斎橋プラザビル(本館・東館・新館)」および「心斎橋フジビル」を建替え、新たなランドマークとしてエリア最大級の店舗・宿泊施設・事務所の複合施設を一体開発するもの。2026年2月竣工予定。

御堂筋・長堀通に面する低層階には連続したメゾネット店舗(2~3層)を計画し、ラグジュアリーブランドを誘致することで賑わいの創出に貢献。また、店舗・宿泊施設・事務所といった多様な用途の融合による周辺エリアの更なる賑わい創出・活性化が狙い。

計画地は、大阪のメインストリートである御堂筋および長堀通に面した「心斎橋」の交差点に位置する視認性の高い立地。大阪メトロ御堂筋線・長堀鶴見緑地線「心斎橋」駅に地下2階で直結している。駅利用者・来街者が季節や天候にかかわらず快適に利用できる利便性の高い施設を目指す。

計画地

建物の外観は、大阪「心斎橋」の華やかな文化やイメージを結晶化させ、時代を超えて場所の力を映し出す「Quartz」がコンセプト。高層部は上昇感を生み、ランドマーク性を強調するデザインとし、中層部、低層部はボリュームを分節させて街並みになじむデザインとすることで、心斎橋エリアの新たなシンボルにふさわしい発信力と調和を兼ね備えた外観を計画する。

地下2階~地上6階からなる商業店舗は、多様な用途の店舗を誘致し、心斎橋エリアの賑わい創出に貢献。御堂筋・長堀通に面する連続したメゾネット店舗にはラグジュアリーブランドの誘致を計画しており、テナントの個性を活かしたファサードを形成することで、関西有数のショッピングストリートへの新たな魅力創出を図る。

8階~14階には駅直結のオフィスを計画。1フロア約268坪から最小分割区画約24坪まで多様なニーズに対応可能なフロアプランで空間を提供する。8階のオフィスロビーは2層吹き抜けの開放的な空間として計画するとともに、御堂筋を望む屋外テラスと接続し、オフィスワーカーや来街者にゆとりとくつろぎを与える空間を提供する。

16階~28階にはヒューリックグループが運営する「ザ・ゲートホテル」が、関西エリア旗艦店として、また京都に続く関西2軒目として開業。シリーズ最大の220を超える客室を有する。地上約120mの最上階には、大阪の景色を一望できるルーフトップバーを設置する。

建物内部イメージ
屋外テラスイメージ

また、Low-e複層ペアガラスをはじめとする高断熱化、高効率照明・給湯・空調換気設備やBEMS導入により、CO2排出量・一次エネルギー消費量を低減し、環境配慮を行なう。加えて、太陽光発電、マイクロコージェネ、中水・雨水利用、給湯・空調エネルギー熱回収システム、厨房換気変風量制御、気化熱利用外調機、自然換気など、さらなる環境配慮も計画。

災害に備えて、非常用発電機による電源確保、受水槽および雑用水槽によるトイレ給水の確保に加え、下水道破断時に備えて排水槽を確保。さらに、水害対策として電気室・通信機器室・防災センターを浸水レベル以上に配置する予定。

建物には制振構造を採用し、制振デバイスおよび座屈補剛ブレースを設置することで、変形抑制・安全性向上および居住性向上を両立。震度7クラスの地震が発生した場合においても人命の安全が確保でき、補修をすることで継続して建物を使用することが可能な耐震性能を確保した計画としている。

所在地は大阪市中央区南船場3-8-4他。敷地面積約3,289m2、延床面積約46,284m2