ニュース

「下北線路街」が全面開業。小田急線路跡地 全長1.7km

NANSEI PLUS

小田急電鉄が開発を推進する「下北線路街」が、5月28日に全面開業する。全13エリアで構成されており、最終開発エリアである小田急線下北沢駅南西口改札前の「NANSEI PLUS」が完成したことで、すべてのエリアが開業となる。

下北線路街は、小田急線東北沢駅~世田谷代田駅の地下化に伴い、全長約1.7kmの線路跡地を開発して生まれた場所。「東北沢」「下北沢」「世田谷代田」の3区分、計13エリアで構成される。

最終開発エリアの「NANSEI PLUS」は、ミニシアターが入居する複合施設「(tefu)lounge」と、食をテーマにした路面店を、1月に先行オープン。3月末に世田谷区と共に整備した緑の空間「ののはら」が完成した(芝生養生のため、使用開始は夏頃を予定)。

4月13日には園芸ショップ「下北園藝部 ののこや」、5月28日にはシモキタカルチャーを加速させるというアートギャラリー「SRR Projects」が開業し、エリア全体が完成。下北沢から世田谷代田方面の回遊性が高まるとする。

広場「ののはら」は、街に不足している緑を増やすことを目指して、世田谷区と一体的に整備してきた。植樹を通じて木々を育てていく「木立エリア」、自由に過ごせる「原っぱエリア」、土づくりや苗木の育成をする「圃場エリア」で構成。

園芸ショップ「ののこや」は、地域で採れたハーブと蜂蜜を使ったハーブティーのティースタンドと園芸関連の物販を行なう。屋上にもスペースを設け、地産のハーブティーを楽しめる。

アートギャラリー「SRR Projects」は、絵画やオブジェ、空間全体をアートとして捉えるインスタレーション等さまざまな表現方法で、下北線路街のコンセプト「であう、まじわる、うまれる」を成熟させるアーティストの作品を展示する。初回展示は、作家田村友一郎氏が手掛け、シモキタエリアの過去・現在をインスタレーションで表現する予定。

NANSEI PLUSの所在地は、東京都世田谷区北沢2丁目21番22号ほか。敷地面積は約3,460m2

園芸ショップ「ののこや」
アートギャラリー「SRR Projects」