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Osaka Metro、主要駅のリニューアルデザイン決定
2022年4月7日 13:23
Osaka Metroは、御堂筋線、中央線の主要駅で「地下空間の大規模改革」を行なうとしており、主要駅のリニューアルデザインを決定した。デザインが発表されたのは御堂筋線淀屋橋駅、本町駅、大国町駅、天王寺駅、中央線大阪港駅、弁天町駅、本町駅、谷町四丁目駅、森ノ宮駅の9駅。
「地下空間の大規模改革」は、駅の老朽化に合わせて安全性を確保する工事を行なうと同時に駅のデザイン・機能を充実させ、駅自体を楽しめる空間として提供することを目的とした取り組み。'19年8月には御堂筋線梅田駅、心斎橋駅など5駅のデザインを発表し、リニューアル工事を進めてきた。それぞれ駅の地域性・歴史性と魅力を引き立てるようなつくりに仕上げていくという。
また、大国町駅、大阪港駅、森ノ宮駅では、展示スペースや展望デッキを設ける。駅に来ることが目的や楽しみになるようにすることが狙い。
淀屋橋駅
淀屋橋駅のデザインコンセプトは「アーチ構造の象徴」。古くから政治・経済の中心地として大阪を支えてきたエリアの伝統と格式を重厚感のある石材やモノトーン基調で表現し、現状のシャンデリアを記憶のモニュメントとして踏襲しつつ、これまでの資産をモダンに再生するという。
本町駅
本町駅のデザインコンセプトは「インターセクション」。御堂筋線と東西線という大阪を代表する2路線が交わり、万博とその先の未来をつくることをコンセプトに高い機能性と象徴性の調和する駅を目指す。
なお、御堂筋線と中央線をつなぐ通路や階段などは、万博開催中や会期前後の交通量の変化に合わせて徐々に改装を進めていく。
大国町駅
大国町駅のデザインコンセプトは「地下構造が美しい駅」。御堂筋線と四つ橋線の4線が1つの空間で行き交うという唯一の駅を支える地下構造を引き立てるつくりになっているという。南のコンコースには車両模型や車両の歴史に関する展示スペースを設け、実際に走る車両を展示スペース奥の窓から見ることが可能なつくりに。模型と実際の車両を同じ空間で楽しめるようになっている。
天王寺駅
天王寺駅のデザインコンセプトは「柱の美、格子の美、光の美」。人が行き交い、鉄道が行き交うターミナル駅を象徴する天井のグリッドと連続する柱の美しさを照明の灯りで際立たせ、クリーンな空間に。照明の当て方や素材感で、立体感のある柔らかな空間を目指す。
大阪港駅
大阪港駅のデザインコンセプトは「海」。唯一の海を臨む地上駅としてその臨場感を活かし、エンターテインメント性、観光地としての特性をわかりやすく演出するため、大海原を泳ぐ大型の海洋生物をイメージした駅舎のデザインに。ホーム屋根には膜構造の透過性や質感を活かしながら、曲線を効果的に用いて魅力を引き出す。
海を臨むことができる立地条件を活かして、ホーム西側に展望デッキを設ける。先端にはパラソルやクジラの潮をイメージしたシンボルを設置し、海をより身近に感じられるように。
弁天町駅
弁天町駅のデザインコンセプトは「ステーション アート」。万博やIRにおいて乗り換えに利用される機会が多いことを踏まえ、明るく使いやすい駅に。また、大型デジタルサイネージを取り入れ、照明や映像による演出を行ない、アートを体感できる空間に。
谷町四丁目駅
谷町四丁目駅のデザインコンセプトは「ジャポネスク」。歴史的、精神的な大阪のシンボルである大阪城に最も近接する駅として、和を柱や壁のグラフィックとして表現し、次世代への新たな美として世界へ発信する駅をテーマとした。