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自分が望んだ企業からのヘルスケア情報が届く「FitStats」
2022年4月6日 12:35
大日本印刷(DNP)は、ヘルスケア領域の情報銀行サービス「DNP健康データ利活用サービス FitStats(フィットスタッツ)」を4月に開始する。
情報銀行とは、個人の意思で自身のデータを預託することで、企業等からの便益を得る仕組み。FitStatsでは、利用者の属性情報や、食事・睡眠・運動・メンタル等のヘルスケアデータを活用して、利用者の属性や興味・関心に合わせた商品やサービスの情報を企業から届ける。
開発はFiNC Technologies(FiNC)との協業によるもので、利用者のヘルスケアデータ等を独自のアルゴリズムでスコアリングし、健康状態を可視化して生活習慣を見直すきっかけを提供する。FitStatsのサービスは、FiNCのヘルスケア・フィットネスアプリ「FiNC」内から無料で利用できる。
FitStatsを利用するメリットとして、健康状態のスコアリングによる健康増進の支援、利用者自身で情報提供先を選択できる点、FitStats独自のポイント付与の3つを挙げる。
健康状態のスコアリングは、利用者がFitStatsに登録・預託したヘルスケアデータやFiNCアプリのライフログデータをもとに提示。利用者は、FitStatsが配信する専門家監修の食事・運動・睡眠・カラダ・メンタルの5カテゴリーの「プログラム(ミッション)」に取り組むことで、体と心の両面で健康増進につなげられるとしている。
登録できる情報は、自身の属性や趣味・趣向に関するデータ、食事・睡眠・運動等に関するライフログデータ。これらの登録データを利用者自身でどの企業に提供するかを選べるため、望んだ企業のみから興味・関心に合った情報を受け取れる。例えば食品メーカーを選んだ場合、提供データから導かれたおすすめの健康食品等が提案される。
ポイントは、スコアリング結果やオファーの閲覧などにより付与。貯めたポイントは、FiNCのECサイト「FiNC MALL」やDNPが運営するハイブリッド型総合書店「honto」で使えるクーポンに交換できるほか、提携先の特典と交換可能。FiNC MALLでポイントを使用する場合は、1ポイント1円分の換算で100円単位のクーポンに交換できる。
FitStatsを利用する企業は、専用の管理サイトで、利用者の同意のもとで得た食事・睡眠・運動・メンタル等に関するデータや属性情報、生活習慣、余暇の過ごし方など108項目のパーソナルデータからの分析を通したマーケティングデータとしての活用が可能。アンケート機能も搭載しており、これらのデータをもとに利用者を様々なセグメントに分類して、一人ひとりに最適なコンテンツを配信できるとしている。FitStatsを利用する企業の利用料は、月額30万円+従量課金。
DNPはFiNCと協力し、初年度50万人、2023年度内に100万人以上のFitStats利用者獲得を目指す。また、DNPは情報銀行事業において、ヘルスケア領域以外にも様々な事業領域へとサービスを拡張する。